ときには山羊のように 中原中也の「山羊の歌」を通勤中に読んでいた。 まあ、それくらいに疲れていたということか。 山羊の歌:憔悴より さてどうすれば利するだらうか、とか どうすれば哂はれないですむだらうか、とかと 要するに人を相手の思惑に 明けくれすぐす、世の人々よ、 僕はあなたがたの心も尤もと感じ 一生懸命郷に従つてもみたのだが 今日また自分に帰るのだ ひつぱつたゴムを手離したやうに これは、敗北宣言か、ひらきなおりの強がりか。どちらともいえるし、どちらともいえない。 でも確かに、僕もいつもこういう気分で生きている気がする。だからビジネスマンになりきれないのだろう。 で、こういう「ヘタレ強がり」を、大声で言い続けて、「敗北を隠さない俺は実は勝者!」 とひらきなおって言い張る生き方もある。 だが、中也は新生のヘタレなので、すぐに弱気になる。 しかし またかうした僕の状態がつづき