そこに、ATMに金がなくて引き出せない、そんな状態がずっと続いているという下りがありました。サンプル1で判断するのもアレですが、これ中国経済の実態の一端を表していると言えそうです。
八重の桜で内戦による国の分裂を心配する新島襄が出てきた。どうも八重の桜は、憎しみの連鎖を断ち切る思想とキリスト教を持ってこようとしているみたいだけれど、これって史実に合うのかしら? 新島襄の生涯は全然知らないから拍子外れのことを言っているかもしれないが、新島襄は一等国になるためのエチケットとしてキリスト教を日本に移入しようとしたのであり、明治に日本に入ってきたキリスト教をアガベーの視点で受け入れた人ってほとんどいないはずなんだよね。 まあそれよか明治から昭和にかけて入ってきたキリスト教と社会主義者との関係の法に私は興味がある。一神教と財産共有制の開拓団という組み合わせは、開拓時代の米国や現在のイスラエルのキブツでも見られるのだが、日本でもキリスト教と社会主義というのは分かちがたく結びついている。これは幕末の横井小楠から見られる根が深い現象。そして天皇制廃止の運動ともつながる。 幕末に生じた
中国が日本に対してちょっかいを出してきています。身の回りの見解は戦前の日本と一緒で、軍部の暴走を政府が抑えきれないのだろうで一致しており、日本人はとても冷静に見ているなと思いました。 米国の国務省が、中国軍は統制が取れていないし、訓練も不充分で危険だと指摘していました。実務経験が少なく、頭でっかちになった軍隊はまさしく旧帝国陸海軍であり、こういう軍隊では現場の暴走が国家対国家の戦争になし崩しに拡大する可能性があり、政府の中枢は冷静だからでは安心できません。 おそらく更なる経済発展を目指すためには、中国は軍への投資を減らし、民生にむけなければならないはずですが、それを軍は恐れて、自らの利権を維持するために周辺国と不必要な対立を煽っているのでしょう。これも旧帝国陸海軍と同じ。 軍と対峙せずに、迎合することで破滅を抑えようとする習近平政権のやり方は近衛内閣と同じで、これまた軍の増長を招くので危険
物事は成功することが稀で、失敗する確率の方が高いのが普通です。ならば「イケイケドンドン」の占いよりも、たえず「慎重になれ」と呼びかける占いの方が当たる確率が高いのも当然です。 従って、占いの書は、アグレッシブな解釈よりも、慎重で何を言いたいのかわからないようなややこしい解釈の方が長い時間を経て生き残ることになります。 神道と仏教の分離によって、昭和初期の日本が暴走したのも同じように説明ができます。 神道は正しければ何でも成功する、みたいな傾向が強い教えです。江戸時代に国学者によって再編されてしまった神道は特にそうです。 それに対して仏教は、何もしないでじっとしている方が良いというものぐさな宗教であることはご存じの通りです。 昔の日本人は神仏混淆の宗教を作り上げることによって、このアクセルとブレーキを上手に使いこなして生活していたのだと思います。 国家神道の元となった国学者の教えはアグレッシ
こんな屁の突っ張りにもならないような法律を通しただけで、イタリアの悲惨な状況に対して責任を取ったことにしてしまったベルルスコーニ首相の政治的センスの高さは異常。 日本の政治家はベルルスコーニの爪の垢を煎じて飲むべき。 ドイツが第一次世界大戦後のハイパーインフレと、第二次世界大戦による徹底的な国土の破壊から立ち直れた理由は、金融を引き絞ったからではなくて、米国が戦争の賠償を棚上げにして、ひたすら融資をして、設備を復旧させ、債務を希釈させ、そしてドイツの産品を買ってくれたから何だけれど、どうやらドイツ人の頭の中では米国が二度も助けてくれたことはなかったことになっていて、我慢したから立ち直ったと言うことになっているらしい。 ドイツと同じように南欧を立ち直らせるためには、あのときの米国みたいに、これらの国に融資をしまくるべきと言うことになるはずなんだけれどなあ。それをあろう事か近隣窮乏策をとって友
八月二十八日 今の世界経済の不調は、全て経済学で簡単に説明がつきます。バブルが弾けて資産価値が縮小し、資金の借り手がいなくなって需要が縮小した。それに対して供給力は過剰であるのでデフレになっていると。 日米欧、文化の違い、政治体制の違い、小さな政府と大きな政府の違い、輸出国と輸入国の違い、それらを全て超えて、債務・需要・供給の三点セットだけで説明がつきます。これほど経済学がきれいに当てはまるのも珍しい。 これは経済学の勝利です。ですから経済学者やエコノミストは、自らの学問に自信を持って、この不況のメカニズムを説明するべきでしょう。 しかし現状はその反対で、経済学者とエコノミストは元気がなくなっています。なぜでしょうか?それは彼らが経済の研究をしたくて経済学をやっているのではなくて、政治に口出しがしたくて経済学をやっているに過ぎないからです。 だから小さな政府が失敗したと言っては落ち込み、増
八月十八日 ギリシャは将来もユーロ圏か・・・ 損切りをした方が損害が小さいと思うのだが。 手続き的には通貨解体は面倒だろうけれど、混乱したとしても負債の総量は変わらないのだから、最終的な損害は早く損切りする方が少なくて済むというのは不良債権を処理するときの基本のはず。 生産性というのは金額で計るもので、がんばり度ではかる物ではない。だから、南欧の人たちはいくら頑張ったところで、ドイツマルクが多少安くなったに過ぎないユーロを使用していて、あの技術力で生産性が上がるはずがない。 南欧の人たちの労働時間は確かに少ないかもしれないが、増やしたからってどうなる物ではない、だからサボタージュで抵抗している南欧の人たちの認識は正しい。もっと頑張れば立ち直るはずというドイツ人のいっていることはひどい。 本当に南欧の人たちの生産性を伸ばしたいのなら、インフラをドイツ並みにし、ドイツの技術を根こそぎ移植しない
六月七日【小暑】 浜岡原発は東海地震の震源域の真上なので特別と言うことで諸手続を飛ばして停止させたのはまあいいとして、じゃあ浜岡原発以外は従来の手続きを踏めば稼働させていいのですねと言うことで、電力不足解消のために経済産業省が玄海原発再稼働に動いて、総理大臣もそれを認めていたのに、原発を再稼働させたら「反原発解散が封じられる」という突っ込みを受けて、地元まで同意していた再稼働を急遽取りやめ。お陰で町も県も経産省もカンカン。 工場が動かせない、熱中症が続発していると言われれば原発を再稼働すると言い、原発を止めた方が支持率が上がるかもしれないと言われれば人の苦労をぶちこわしにする。その瞬間瞬間で人気がちょっとでも上がりそうなことばかりやって全く整合性がとれていない。 これはポピュリズム以下です。ポピュリズムというのは産業や国民の健康(原発再稼働)と支持率上昇(原発停止)を天秤にかけて、最終的に
物資で埋め合わせする場合、これは物々交換で貿易の決済をしているのと同じことになります。エネルギーの埋め合わせも一種の物々交換と言えるでしょう。陸続きの国の場合、エネルギーを売り買いするのは珍しいことではありません。フランスはドイツに原子力発電で作った電気を売っています。支那は水力発電で生み出した電気をベトナムに売っています。 設備で埋め合わせすること、これは物々交換の変形ですが、まれにあります。戦時賠償などで戦勝国が敗戦国の生産設備を奪っていくことがこれにあたるでしょう。あるいは土地を設備の一種と考えれば、領土割譲もこれに当てはまるかもしれません。 お金で埋め合わせするには二つの方法があります。一つは輸入国が代金を払うことです。もう一つは、信用通貨ならではのからくりですが、輸出国の中央銀行が、流出した国富の分だけ自国通貨を発行することによって流出した国富を埋め合わせするという手段があります
あそっか、網野先生が一神教を持ち上げる理由が分かった。「ロシア」というまとまりがロマノフ王朝の侵略による上からの構造ではなくて、「ギリシャ正教」という民衆が下から作った自主的なまとまりだから、ボリシェビキがロマノフ王朝の最大版図を受け継ぐのは当然と、網野先生というか共産党はそういいたいのだな。 だから宗教ではなくて君主でまとまっている日本・英国・スペインの王政は打倒するべき、とそういいたいのだろう。 ということは、ユーロコミュニズムにとってはEUはクリスチャンクラブであり続けなければならないわけか。 そして中国共産党がありもしない「漢民族」という幻想を広めようとしているのも、共産党が侵略王朝である清の最大版図を受け継ぐための条件なのか。 また、アフガニスタン侵略が民衆のソ連に対する忠誠心を動揺させたのは、ソ連にとって初めての本格的なイスラム教国家の侵略であったからでしょう。キリスト教国だか
従って大々的に富の再分配をしなければ先進国の経済はどんどんとデフレで縮小してしまう。 ちょうど今の日本は、平安貴族が大した働きもしないのに荘園からの年貢を百姓から吸い上げていたのと同じ状態なんだろう。 このまま平安貴族が何もしなければ、源頼朝が地頭をおいて土地の所有権に風穴をあけ、足利幕府が半済令で所有権の半分を取り上げ、最終的に太閤検地で直接耕作者に土地を分配したのと同じことが資本でも起こるのではないだろうか。 うーん、どっかで聞いたことがある話になってきた。 昔は政体が変化しない政権交代であっても前時代の支配者一族が根絶やしになるような激しい物だったし、ほかにも戦争とか革命とかで富の大規模な再分配が行われていたのだろう。現在のそれにあたるのは公共事業なんだと思う。 だから、資本家とかその走狗のエコノミストが公共事業を嫌うのは当然なんだろう。 大航海時代が始まってからこのかた、ストック(
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