中国が日本に対してちょっかいを出してきています。身の回りの見解は戦前の日本と一緒で、軍部の暴走を政府が抑えきれないのだろうで一致しており、日本人はとても冷静に見ているなと思いました。 米国の国務省が、中国軍は統制が取れていないし、訓練も不充分で危険だと指摘していました。実務経験が少なく、頭でっかちになった軍隊はまさしく旧帝国陸海軍であり、こういう軍隊では現場の暴走が国家対国家の戦争になし崩しに拡大する可能性があり、政府の中枢は冷静だからでは安心できません。 おそらく更なる経済発展を目指すためには、中国は軍への投資を減らし、民生にむけなければならないはずですが、それを軍は恐れて、自らの利権を維持するために周辺国と不必要な対立を煽っているのでしょう。これも旧帝国陸海軍と同じ。 軍と対峙せずに、迎合することで破滅を抑えようとする習近平政権のやり方は近衛内閣と同じで、これまた軍の増長を招くので危険
昨日の書き込みで日本は、遣唐使貿易システム→平安鎖国→宋銭輸入システム→徳川鎖国→加工貿易システムという変遷をたどってきたという仮説を提示しました。 対外交流が活発だった時代に輸入したのは、文化、と外貨でした。近代の日本の貿易の目的が外貨というのは少し説明が必要かと思います。 日本は国土が狭く資源が少ないので貿易して生活必需品を手に入れなければならないという説明がよくなされますが、それは正確ではありません。江戸時代でも、そして現在でも食糧だけならば自給は可能です。近代の日本とそれを真似したアジア諸国が貿易黒字を積み上げてきた理由は、ドルと兌換可能な国内貨幣を発行するためというのが私の考えです。 日本は大正までは欧州、昭和以降は米国に対外資産を積み上げました。これは結局返してもらってないのですが、そのような必要はありません。外に積み上げた資産の分だけ、円に国債流通性が付与されます。これにより
全然人気がなくて、それが返って注目を集めている大河ドラマの平清盛。私も「やさしい易」の執筆や仕事が忙しくて見ていないのですが、dragon_suplexさんとの会話で話は追っています。 それで会話の中で、平家がなんであそこまで強くなれたのかやっぱりよく分からないね、白河院の御落胤というだけでは説明が付かないとなったのですが、今日理由の一つを思いつきました。 平清盛というのは、物品ではなくて貨幣を輸入するという世界にも例を見ないユニークな貿易システムを産みだした人なんですね。 日本人には自覚はありませんが、こんなにひたすら貨幣を輸入し続けた国は世界史にありません。金を輸出して、価値が劣る銅を輸入していました。あるいは工芸品とも言える日本刀を輸出し、銅を型に流し込んだだけの銅銭を輸入していました。多分宋元明の商人は日本人はバカなんじゃなかろうかと思ったでしょう。 でもこれ、経済的には非常に合理
春の受勲では台湾から四人も選ばれました。しかも結構高い勲章が授与されている。 自衛隊の南西諸島シフトは着々と進んでいるし、米軍も日本全土にくまなく配置されるようになるそうだし、民主党政権で着々と進む中共封じ、中共にとっては訳が分からないだろうな。 こうしてみるとやっぱ自民党は親中政権だったのかしら? 民主党の親中派は例によって、親中を形にする方法を知らないのでしょう。政治のたがが外れた今の日本の政策は官僚の意向がダイレクトに反映されているのではないかと私は思っているのですが、景気を無視した大増税、中国に対するタカ派的防衛政策に外交、なりふり構わぬ原子力発電再開、日本の官僚というのはかなりアグレッシブでタカ派だというのが見えてきました。戦前とあんまり変わらないのかもしれません。 国家利益を追求する「働き者」の官僚を自民党は押さえて、国民の所得上昇と、近隣諸国との融和の方向に国を持って行ってい
こんな屁の突っ張りにもならないような法律を通しただけで、イタリアの悲惨な状況に対して責任を取ったことにしてしまったベルルスコーニ首相の政治的センスの高さは異常。 日本の政治家はベルルスコーニの爪の垢を煎じて飲むべき。 ドイツが第一次世界大戦後のハイパーインフレと、第二次世界大戦による徹底的な国土の破壊から立ち直れた理由は、金融を引き絞ったからではなくて、米国が戦争の賠償を棚上げにして、ひたすら融資をして、設備を復旧させ、債務を希釈させ、そしてドイツの産品を買ってくれたから何だけれど、どうやらドイツ人の頭の中では米国が二度も助けてくれたことはなかったことになっていて、我慢したから立ち直ったと言うことになっているらしい。 ドイツと同じように南欧を立ち直らせるためには、あのときの米国みたいに、これらの国に融資をしまくるべきと言うことになるはずなんだけれどなあ。それをあろう事か近隣窮乏策をとって友
ユーロが大変なことになっていますが、私はついてこられなくなった国はさっさと離脱させてしまう方がむしろ損害は少なくて済むと思います。 ギリシャはユーロから離脱して、一旦デフォルトするでしょうが、その後はアジア通貨危機の後の東南アジアや韓国のように、通貨安で速やかに復活するでしょう。独仏の銀行が蒙る被害もたいしたことないです。タイやインドネシアが破綻したときよりも被害は少ないはずです。 スペインも離脱すれば通貨安で復活が可能でしょう。さすがにデフォルトしたら大変ですが、スペインは国家債務の総量自体はそれほどではないので、なんとか通貨安によって輸出が増えて経済が成長して破綻は免れるんじゃないかと思います。イタリアも大丈夫でしょう。 幽霊の正体見たり枯れ尾花というやつで、共通通貨ユーロが独仏とベネルクス三国だけの通貨になったとしても案外実害は小さいと思うのです。共通通貨が解散するというのは人類にと
あそっか、網野先生が一神教を持ち上げる理由が分かった。「ロシア」というまとまりがロマノフ王朝の侵略による上からの構造ではなくて、「ギリシャ正教」という民衆が下から作った自主的なまとまりだから、ボリシェビキがロマノフ王朝の最大版図を受け継ぐのは当然と、網野先生というか共産党はそういいたいのだな。 だから宗教ではなくて君主でまとまっている日本・英国・スペインの王政は打倒するべき、とそういいたいのだろう。 ということは、ユーロコミュニズムにとってはEUはクリスチャンクラブであり続けなければならないわけか。 そして中国共産党がありもしない「漢民族」という幻想を広めようとしているのも、共産党が侵略王朝である清の最大版図を受け継ぐための条件なのか。 また、アフガニスタン侵略が民衆のソ連に対する忠誠心を動揺させたのは、ソ連にとって初めての本格的なイスラム教国家の侵略であったからでしょう。キリスト教国だか
従って大々的に富の再分配をしなければ先進国の経済はどんどんとデフレで縮小してしまう。 ちょうど今の日本は、平安貴族が大した働きもしないのに荘園からの年貢を百姓から吸い上げていたのと同じ状態なんだろう。 このまま平安貴族が何もしなければ、源頼朝が地頭をおいて土地の所有権に風穴をあけ、足利幕府が半済令で所有権の半分を取り上げ、最終的に太閤検地で直接耕作者に土地を分配したのと同じことが資本でも起こるのではないだろうか。 うーん、どっかで聞いたことがある話になってきた。 昔は政体が変化しない政権交代であっても前時代の支配者一族が根絶やしになるような激しい物だったし、ほかにも戦争とか革命とかで富の大規模な再分配が行われていたのだろう。現在のそれにあたるのは公共事業なんだと思う。 だから、資本家とかその走狗のエコノミストが公共事業を嫌うのは当然なんだろう。 大航海時代が始まってからこのかた、ストック(
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く