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ブックマーク / mediasabor.jp (4)

  • 「非営利が営利より上」なんて誰が決めた | MediaSabor メディアサボール

    就職についての希望を聞くと、「ボランティア団体」と答える学生がいる。自分の勤務先の大学に限らない。特に入学してからあまり時間がたっていない学生に多いような気がするのは、就職がまだ身近な問題ではない、よってまじめに就職先について調べたり考えたりしていない、ということの反映ではないかと思っている。別にボランティア団体で働きたいという希望がだめだとかいっているのではない。人の役に立ちたいという真摯な願いは尊いと思う。ただ、どうもこうした学生の少なからぬ一部が、「非営利団体で働くことは営利企業で働くことよりも価値がある」と考えているように思われて、懸念している。実際のところ、この種の考え方、あえて「バイアス」と呼んでおくが、このバイアスはけっこう世間にかなり広く見られるものでもあろう。その意味では、世間に対してものをいいたい気分でもあるわけだ。 というわけで、手短に。 最初に脱線しておくと、このバ

    castle
    castle 2009/11/11
    「非営利である事が無駄や高コストなど非効率の温存につながりやすい。利益を出さないために収入があっただけ費用のほうを増やして帳尻を合わせる行動は非営利団体に多い単年度予算のコストセンター的組織で見られ」
  • 責任は「足して100%」ではない― 再び | MediaSabor メディアサボール

    同じネタを繰り返すのはどうかという気もするが、同じことでもちがった文脈ではちがった意味を持つかもしれない。というわけで、約2年前に自分のブログで書いた文章(http://www.h-yamaguchi.net/2006/01/post_2467.html)をここに再掲する。手抜きをするつもりではないあたり、ご理解いただきたい。この文章は発売中の「リスクの正体!-賢いリスクとのつきあい方」(バジリコ、2009年)にも入っているが、最近のいわゆる「自己責任論」を巡る議論でも、ほぼ同じことがいえると思う。 -------------------- ■責任は「足して100%」ではない、と思う 世の中、次から次へといろいろな問題が起こるが、それに対する議論の流れがいつも似ているように思う。なんでなんだろうといつも疑問だったのだが、共通の思考回路はこのあたりにあるのではないか、と思い当たったので、書い

    castle
    castle 2009/02/18
    「(議論の混迷とは)「責任」ということばに関する混乱が原因なのだ」「(世間では)「A派100%の人々」と「B派100%の人々」のどちらが勝つかといった目で見ているのではないだろうか」
  • 社会科学における「技術」と「研究開発」 | MediaSabor メディアサボール

    社会の発展における「技術」の重要性、および技術を進歩させるための「研究開発」の意義を否定する人というのはあまりいないのではないかと思う。現代社会は、その隅々にわたるまで、数多くの技術に支えられている。技術は人間の可能性の範囲を規定する。 したがって、技術が変われば人の行動が変わり、社会が変わる。これまでできなかったことができるようになり、これまでよりうまくできるようになり、そしてこれまでよりなんらかの意味でいい結果につながると期待されるわけだ。そして技術の進歩は研究開発によってもたらされる。つまり、社会の発達のかなりの部分は研究開発に強く依存しているということになる。 ここまでを読む中で、「技術」ということばから、理工系や生物系、より俗な表現でいえばいわゆる「理科系」の技術を思い浮かべなかっただろうか。コンピュータで高度な情報処理を行う技術、難病を克服する画期的な治療の技術、人の力を何倍に

    castle
    castle 2007/09/06
    「契約のような、資源配分や意思決定等のやり方に関するもの」「しかし、新しい社会技術を生み出すべき研究開発のプロセスは、その重要性に見合ったシステマチックなアプローチがとられているとは必ずしもいえない」
  • 「ファンド悪者論」を排す | MediaSabor メディアサボール

    ■ファンドに関する会計の新ルール 「ファンド」ということばのイメージは、「ハゲタカファンド」が話題になったバブル崩壊以降すっかり悪くなった。特に昨年はライブドア事件、村上ファンド事件と、ファンドを用いた金融関連の事件が続いたこともあって、ファンドはあたかも犯罪の一手口のようにいわれ、すっかり悪者扱いだ。 そんな中、企業会計基準委員会は昨年9月、企業が投資事業組合等のファンドを連結からはずしにくくする新ルールを発表した。会計の透明性を高めるのがねらいだという。 しかしちょっと待ってほしい。ファンドがすべて悪者というわけではない。企業がファンドを用いてその投資の一部分を自社の決算から分離する手法は、それなりの必要性があって認められ、拡大されてきたものだ。すべてを十把ひとからげにして「ファンドによる連結外しは悪」とみるのはあまりに乱暴すぎる。 ■2つあるファンドのタイプ 私見だが、「ファンド」に

    castle
    castle 2007/02/28
    「重要なのは、作品自体への支配と決算の分離というセット。作品制作を自律的に行えなければ意味がなく、決算を分離しないと資金調達が難しい。これは、不当な利益かさ上げや税金逃れのためのファンドとは異なる」
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