沈黙する産経新聞社=東京都千代田区 新型コロナウイルスの感染拡大による緊急事態宣言が発令される中、東京高等検察庁の黒川弘務検事長が産経新聞記者宅で、同社記者2人と朝日新聞社員を囲んで賭けマージャンに興じていたと「週刊文春」(5月21日発売号/文藝春秋)が報じた。 渦中の産経は同日朝刊でも「取材源の秘匿」を盾に、真相をうやむやに……。東京・大手町の同社内には厳しいかん口令が敷かれているが、「文春にリークした“犯人”はだいたい割れている」(同社ベテラン社員)とか。業績悪化によるリストラで「誰も同僚を信じられない」(若手社員)という殺伐とした情勢が、騒動の震源にあるらしい。 黒川氏と記者たちの賭場と化していたのは、隅田川のほとりにある瀟洒なマンション。所有者である産経A記者について、同僚の一人は「仕事に貪欲な検察担当の超エース」と証言する。中途採用の苦労人で社会部経験が長く、中でも「泣く子も黙る