1999年に起きた山口県光市母子殺害事件で、強姦致死などの罪に問われた元少年の死刑が20日、最高裁で確定した。元少年は犯行当時、死刑が認められる年齢である18歳を超えていたものの、満18歳を1か月超えたばかりで、その点でも死刑が妥当かなどを含め、死刑の基準についても長く議論が続いていた。 検察は死刑求刑したが、1審の山口地裁は無期懲役とした。地裁判決要旨を引用したい(読売新聞2000/3/22より)。 主文 被告人を無期懲役に処する。 (罪となるべき事実) 【第一】 被告人は、平成十一年四月十四日午後二時三十分ごろ、山口県光市室積沖田四番の本村洋方において、同人の妻本村弥生(当時二十三歳)を乱暴しようと企てたが、同女が大声を出して激しく抵抗したため、同女を殺害した上で目的を遂げようと決意し、頸部を両手で強く締め付けて殺害、乱暴した。 【第二】 同日午後三時ごろ、前記方において長女本村夕夏(
日本でも、「サイバー・クライム(ジョセフ・メン)」(参照)がようやく今月13日に翻訳・出版されるというので予約を入れておき、読んだ。情報産業の業界と限らず、その他の産業人や政治家にとっても必読といえる書籍である。これからの情報社会の問題や国際情勢を語る上で、すでに避けがたい古典ともなっている。逆にいえば、本書通読が可能なくらいの予備知識がないと、ビジネスも政治も立ちゆかないだろう。 本書はもちろん一般読者向けに書かれ、基礎的な事項についても丹念に説明されているのだが、おそらくこの分野の基本知識のない人にとっては内容が難しいだろうとも懸念する。あと一段階から二段階かみ砕いた別の補助説明書が必要になるのではないか。ボットネットの仕組みなどについても、DNSとは何かということも含めて絵解きでじっくり説明したらよいのではとも思えた。しかし政治家にそうした説明書を読んでもらう時間はない。政治家をサポ
2004年はまだ終わっていない。そんな今年の5月28日のこと、東京地裁は72歳の窪田弘被告に懲役1年4か月、執行猶予2年の有罪判決を言い渡した。求刑懲役は2年。刑は少し軽い。堀の中で老後を過ごす心配はなかった。被告には感慨があったことだろう。被告、窪田弘の父親は裁判官だった。 罪状は、証券取引法違反。有価証券報告書の虚偽記載だ。旧日本債券信用銀行の会長だった窪田弘は、1998年3月期決算で不良債権の貸し倒れ引当金1592億円を隠していた。隠し事っていうのはよくないよね、で済む程度の話ではない。が、そりゃあ巨悪だ、なんて驚くのは嘘くさい。 旧日本債券信用銀行(日債銀)は現在の「あおぞら銀行」である。名称が暗示する晴れ渡るその青空は、はて、どこの国のものだろうかと考えるに、朝鮮かもしれない。日債銀の前身は「朝鮮銀行」であった。 朝鮮銀行は、戦前朝鮮半島に日本が設置した中央銀行だった。日韓併合の
少し旧聞になる。7月31日、ビル・クリントン元米大統領とヒラリー・クリントン現国務長官の一人娘、チェルシー・クリントン(Chelsea Clinton)さん(30)がニューヨーク州ラインベックにあるアスター・コーツ(Astor Courts)という豪邸で結婚式を挙げた。 米国民主党政権の中枢ともいえる要人の娘さんの婚礼なので注目された。そのためか、あるいはそれに比してと言うべきか、結婚式の準備は極秘に進められた。当日も式場上空は飛行禁止となり、会場に至る道も封鎖された(参照)。要人の娘さんとはいえ民間人なのでプライバシーは守られるべきだろうが、物々しい印象を与えた。CNN「クリントン夫妻の一人娘チェルシーさんが結婚式」(参照)はこう伝えている。在任中にユダヤ人であることが判明したマデレーン・オルブライト(Madeleine Albright)元国務長官の名前も注目のこと。 ウエディングドレ
今朝の産経新聞一面を読んで、久々に、「まいったな、これは」と思った。 小沢疑惑が騒がれているわりには、報道では年末年始ごろのリーク情報から進展しておらず、現状では普通に考えたら、弁護士でもある福島瑞穂社民党首の言うように「これが政治資金規正法の事件なのか、贈収賄事件までいくのか、今の報道だけではすべての証拠を見ているわけではないのでわからない」(参照)といったところで、であれば小沢議員逮捕という筋は、「まあ、ないだろう」というのが妥当な見方だ。そもそもカネに色は付いてないのだから、小沢氏個人のカネであろうがマネロンのような銀行迂回でも収支が合っていたら、「計算上のミスやら、そういったものは、あったかもしれませんけれども、意図的に、法律に反するような行為はしていない」(参照)というので民主党内が小沢氏と一蓮托生となるのもむべなるかな、である。 が、いや、今朝の産経新聞記事「小沢氏説明の銀行出
そもそも拉致という犯罪を行ったのは北朝鮮という国家なのに、同じ国家に事実解明の調査を委ねざるを得ないもどかしさ。それを考えれば、果たして信頼の置ける調査が可能なのか、根源的な疑問はぬぐえない。 朝日の論調が微妙に、いやけっこう変化している感じがする。 朝日は表向きは拉致=犯罪として捕らえていたが、より大局的な国際政治=核問題のバランスをとっている面と、それと過去に北朝鮮に人を送り込む運動を支援した若干の罪責があったが、今日の社説は読売新聞かなという空気が漂っている。 拉致問題というのは、それを時代からエクストラポーズして犯罪としても理解できないものだ。というか、犯罪はむしろ拉致より大きな構図のなかにある。 この関連⇒極東ブログ: 少女コマンドーまゆみは16年前に言っていた 日本の、政治思想的な問題、そして率直にいえば今なおネットの言論空間を覆う恐喝的な状況の構図が問題だろう。ただ、私は、こ
▼78年の悲劇が世に知れ渡るのは、ずっと後になってからだ。それ以前にも当時13歳の横田めぐみさんらが拉致され、80年代には欧州滞在の留学生らが被害に遭っている。あらためて資料に目を通すと国家犯罪の闇の深さに慄然(りつぜん)とする。その無法に対する怒りを、私たちは変わらずに抱き続けているだろうか。 ▼いまも行方が知れない人は多い。やがて米国がテロ支援国家の指定を解いたとしても、拉致の現実は歴然と残り、この国が実行犯をかくまっている事実も消えはしない。78年のサミットはハイジャック防止の声明のなかで「テロ活動と闘う」とうたった。その陰でその夏、これだけの非道が繰り広げられていた。 そうは言うけれどこんな話が大手紙に掲載される時代が来ようとはという感慨が大きい。 私は50歳にもなるから30年くらいの歴史はけっこう生活感覚で想起できる。そもそも、「北朝鮮」という言葉すら15年前には使えなかった。あ
⇒沖縄・女子中生暴行:米兵に懲役4年判決 強姦は認定せず−−高等軍法会議 - 毎日jp(毎日新聞) 沖縄県北谷(ちゃたん)町で女子中学生に暴行したとして、16歳未満に対する強姦(ごうかん)、誘拐など五つの罪に問われた米海兵隊のタイロン・ハドナット2曹(38)に対し、米軍の高等軍法会議は16日、「16歳未満への性的虐待罪」で懲役4年(求刑・懲役8年)と不名誉除隊、2等兵降格などの判決を下した。公判前の司法取引により検察側は強姦、誘拐を含む四つの罪を取り下げた。海兵隊報道部によると、刑期のうち1年は免除される可能性がある。 2曹は軍法会議で「下着の上から体を触った」と虐待行為を認めたが、強姦は否認。司法取引により、軍法会議は2曹が認めた性的虐待だけを認定して量刑を決めた。 日本国内での司法は終了しているので、米側がこれで決まれば、「16歳未満への性的虐待罪」ということで、やはり未成年への問題と
⇒BBC NEWS | Africa | Sudan 'still bombing in Darfur' A BBC correspondent in Chad has seen helicopters drop bombs over the Sudanese border in Darfur. つまり、スーダン政府軍は未だに国境辺のダルフール空爆をやっている。 ちなみに。 ⇒asahi.com:スーダンの債務32億円、免除の方針 高村外相、表明へ - 政治 ⇒スーダンの対日債務、32億円免除へ 国際ニュース : AFPBB News 【3月6日 AFP】政府は6日、スーダン西部ダルフール(Darfur)地方の紛争解決を促すと同時に、05年に締結されたスーダン内戦の南北包括和平合意の定着を支援するため、同国の対日債務の一部を免除する方針を発表した。
これ社説で扱ったか。今回の事件だが、やはり現地にいないせいか、どうもディテールがわからない。広義に基地被害としてもいいのだが、犯罪が確定していないふうにも見える現状、この個別の問題への言及は控えたい。 思い出されるのは、95年に起きた米海兵隊員3人による少女暴行事件である。この事件をきっかけに米兵による犯罪や事故に対する県民の怒りが大きなうねりとなり、抗議の県民集会には8万5千人が結集した。 このとき私は沖縄に暮らしていて、事件後数日でこの事件を知った。タイムスも新報も報道したがそれほど大きな扱いではなかったかと思う。ただ、連日報道し続けたので経緯を見ていた。その間、私は本土大手紙の情報もワッチしていたのだが、当初時事に流れただけで、その後、二週間くらい空白があった。その空白があまりに奇妙だったので、こういう事件があるというのをパソコン通信に書いたり、知人とも話をしたりした。沖縄の知人とも
表題に釣られて読んだわけではない。表題が内容を反映していないとも言い難い。「高学歴男性におくる弱腰矯正読本 男の解放と変性意識(須原一秀)」(参照)は奇妙な本だった。面白かったかと言えば面白いのだが、一種の奇書の類でどう評価していいのかわからない困惑を覚える。いわゆる「トンデモ本」かというと、取りあえずはそうではないというぎりぎりの臨界の内側にあるようでいて、変性意識(非日常で狂気に近い状態の意識)というテーマを扱う学問的フレームワークがほとんど独断的に無視(著者は喝破のつもりかもしれない)しているように見える点ではトンデモ本と言っていいだろう。初版日付は2000年の1月31日。7年前だ。この7年の意味はもしかするとまた別のエントリで書くかもしれないし、もしかすると察しの良いコメントを頂ける可能性もゼロでもないかもしれない。 専門スジにはトンデモ本でしょうと言ったものの、そのスジの人、つま
素朴な疑問シリーズ。というわけでもないし、べたな詐欺でしょ、こんなのに引っかかる人いるよな、くらいの印象しかなく、あまり関心もなかったのだが、円天事件、少し考えてみて、なんだかよくわからないことが多い。それでもどうでもいい事件なんじゃないかと思っていたら、被害額が一千億円とかいう話を聞いた。え?そんなに規模がでかいの、と驚いた。あるいは私がボケているだけで大した額ではない? 一千億円とかいうニュースの例としては、東京新聞”L&G本社など捜索 出資法違反疑い 被害1000億円にも”(参照)がある。 全国の会員約五万人から「協力金」名目で少なくとも五百億円超を集めたとされるが、今年に入り配当を停止し返金にも応じておらず、最終的な被害額は一千億円前後に達する可能性もある。捜査本部は集めた資金を協力金の配当に回す自転車操業の末、資金繰りに行き詰まったとみており、詐欺容疑での立件も視野に全容解明を急
フジモリ元大統領のペルー送還について、率直なところ、わからないなと思っていた。わからないポイントを絞ると、二点ある。一点目は、他国に亡命した大統領を本国送還できるのだろうか、ということ。実際にこのケースではできたのだから、できるに違いないのだが、その理由は、チリの現政権とペルーの現政権の関係性をベースにしている特例ではないのか。であれば、それは国際慣例のようなものからは逸脱するのではないか。 もう一点は、フジモリ元大統領には日本国籍があるはずでこのような送還を日本国は許すのだろうか。いや、許す許さない以前に日本国はこうした問題にどういう視点を持っているのだろうか? もうちょっと率直に言うと、この問題をブログで触れると不要に誤解されてもういやだなというのはあったし、黙っていようと思っていたのだが、日本版ニューズウィーク(10・10)のPerscope「強制送還されたフジモリの誤算」と「元独裁
愛知立てこもり発砲事件についてぼんやりと思う雑感を時代のログとして書いておく。毎度ながら大した話はない。 この事件に私は関心を持ってなかったのだが、今朝の大手紙の社説で事件が悲劇的に終わったことを知った。各社説から事件のニュースをいくつかあらためて読んだが、特に心にひっかかるものはない。事態がよくわからないというのが率直な印象だが、何が事件だったかとあらためて問えば、二十三歳の未来有るSAT隊員の林一歩警部が無念の殉職をされたことになるだろうと思う。哀悼したい。 なぜこの悲劇に至ったのか気になるところだが、朝日新聞社説”立てこもり事件 銃と暴力団を追いつめよ”(参照)では標題どおり暴力団と銃器の問題という枠組みに押し込んでいる。確かにそれも問題には違いないが、統計上は同社説が触れているように銃器については日本社会からは減少している。だが、発砲事件が今年28件ということを根拠に、「銃が大量に
日本人の西洋との出会いのきっかけとなった少年使節の若者の歩みは、国際化を巡るその後の日本のつまずきや屈折の歴史とも重なって見える。 そうかぁ? っていうかそう考えたこともないので。 400年以上の日々を経て光が当てられる人々の過半は無名の一般信者といわれる。信仰を通したグローバリズムと植民地化を恐れる幕府の弾圧の犠牲者である。 これもそうかぁ?っぽいな。 日本は多神論的な宗教風土があるからキリスト教は浸透しないという議論が近代以降あるが、キリシタンの伝搬はたしかものすごい人口を擁していたと思う。このあたりはその視点ではあまり研究されていないのでは。弾圧がなければ日本はフィリピンのようになっていた部分もあるだろうと思うが、最近はあまりこの分野に関心が向かない。 台湾に向けた短距離弾道ミサイルはすでに約1000基に達し、日本を射程に収める中距離弾道ミサイルも相当数に上る。米国に届く大陸間弾道ミ
⇒asahi.com:松本サリン事件で服役の元信徒と河野義行さんとの交流続く?-?社会 ⇒疑わしき者排除は問題 人権啓発で河野さん講演 : 中日新聞ホームページへようこそ なにが微妙なのか考えるのも微妙。 オウムは消えてしまったわけではない。という意味での「オウム」と、かつての個別事件でのオウム信者という1つのインスタンス。 これがアレフみたいな団体が河野さんところに組織として通っているなら、けっこうベタな違和感。 ではあるインスタンスがというときどうかというと、それってニュースなんか? というあたりで、ニュースの意図性があり、そのあたりが微妙の根。 その根がどう「オウム」と関わっているかはよくわからん。
秋深まり、おセンチ(古語)な私は泣ける泣ける( ;∀;) 。っていうか気が狂いそう。 ⇒Next in Darfur - washingtonpost.com The world's leaders may hope that the problem of Darfur will go away if they close their eyes long enough. But the reverse is likelier. Darfur's violence is spilling into Chad and could precipitate the collapse of that country's government. It is also contributing to the risk of renewed north-south fighting. If there i
たるい話題だが、読売新聞"ヒーローものゲーム、子供の攻撃性高める可能性"(参照)を読んで思ったことを少し書いておきたい。話は、標題のように、ヒーローものゲームをやっていると子供の攻撃性が増長されるというのである。心理学的にそうなのだという話で、また、ゲーム脳ですか、とも当初思ったのだが、研究の中心者はお茶の水女子大の坂元章教授であり、彼はゲーム脳にはどちらかというと批判的だ。 記事を追う。 6校の児童592人についての調査結果を分析すると、知的だったり、見た目がかっこよかったり、魅力的な特徴を持つ主人公が登場し、攻撃するゲームでよく遊んでいた児童は、1年後に「敵意」が上昇していた。「ひどいことをした悪者に報復する」という、暴力を正当化するゲームでよく遊んでいた児童も同様に「敵意」が高くなっていた。 これに対して、攻撃回数が多い、たくさんの人を攻撃するなど、暴力描写の程度が高いゲームで遊んで
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