イラクの首都バグダッドで、共和国宮殿に侵入したイスラム教シーア派指導者ムクタダ・サドル師の支持者(2022年8月29日撮影)。(c)Ahmad Al-Rubaye / AFP 【8月30日 AFP】イラクの首都バグダッドで29日、イスラム教シーア派(Shiite)指導者ムクタダ・サドル(Moqtada Sadr)師が政界からの引退を表明したことを受け、サドル師の支持者が政府庁舎に突入するなどの騒乱が発生し、12人が死亡した。同国軍は、全土に夜間外出禁止令を出した。 かつて武装勢力を率いて米軍やイラク政府軍に対抗したサドル師は、熱狂的な支持者を多く持つが、これまで政権を獲得したことはない。昨年10月の総選挙では、サドル師派が最多の議席を獲得したものの過半数には及ばず、以来、連立政権樹立をめぐるシーア派諸派の対立により政局が混乱している。 サドル師はツイッター(Twitter)への投稿で「私は