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bookとhistoryに関するkenjiro_nのブックマーク (33)

  • 人類を平等にするのは戦争『暴力と不平等の人類史』

    貧富の差は拡大する一方。一向に格差の是正が進む気配はない。 日に限った話ではない。北米、南米、中国、東南アジア、アフリカ……世界中、至るところで格差は絶賛拡大中だ。格差の拡大は、人類社会の宿命なのだろうか? 古今東西の不平等の歴史を分析した、ウォルター・シャイデル『暴力と不平等の人類史』を読むと、これは事実ではないことが分かる。たしかに貧富の不平等はあるが、これを一掃する平等化が果たされる。人類の歴史は、不平等の歴史でもあるが、平等化の歴史でもあるのだ。 書の目的は、この平等化のメカニズムを解明するところにある。データと史料とエビデンスでもって緻密に徹底的に分析する。 不平等のメカニズム まず著者は、不平等は人間社会の基的特徴だという。人類が糧生産を始め、定住化と国家形成を行い、さらに世襲財産権を認めて以降、不平等が進むのは既定の事実だと述べる。なんとなくそうではなかろうかで済ませ

    人類を平等にするのは戦争『暴力と不平等の人類史』
  • 「ノストラダムスの大予言」の著者・五島勉氏 「子供たちに謝りたい」/デイリースポーツ online

    「ノストラダムスの大予言」の著者・五島勉氏 「子供たちに謝りたい」 拡大 「ノストラダムスの大予言」の著者・五島勉氏(89)が7日、フジテレビ系「Mr.・サンデー」(日曜、後9・00)の取材に応じ、「予言」がはずれたことについて「子供たちに謝りたい」などと語った。また、著書に込めた真意についても述べた。 同書は1973年に出版。1999年7月に人類が滅亡するという衝撃の内容で、宮根誠司アナウンサーは「子供の私は100%信じていました」と振り返った。「結局、何も起こりませんでした」「このの著者が語ってくださいました」と述べた。 同書には「ノストラダムスの予言」として、「1999年7の月 空から恐怖の大王が降ってくるだろう」などと記されている。第1巻の売り上げは210万部。シリーズで600万部を売り上げたという。人類の滅亡を思わせる記述に、20世紀末に大きなブームとなった。 五島氏はテレビ

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  • 熊本に「日米言語戦」のルツボとなった学校があった 『太平洋戦争 日本語諜報戦』 | BOOKウォッチ

    戦争には様々な側面がある。先の太平洋戦争は軍事力の戦いだけではない。互いに意思疎通ができない言語――日語と英語のぶつかり合いでもあった。敵の暗号や通信を読み取り、ビラなどで兵士や市民に働きかけようにも相手言語が分かっていないとどうしようもない。 書『太平洋戦争語諜報戦――言語官の活躍と試練』(ちくま新書)は、そうした言語を巡る闘いを、主に連合軍サイドに照準を合わせて分析したものだ。 米陸軍では6000人が養成された 米国は20世紀初頭、日が日露戦争に勝利したのを見て、アジアにおける日のプレゼンスにいちだんと注意を払うようになった。独自に日語が分かる要員の養成を始めている。しかし日語はなかなか難しい、ということで進まない。1936年時点で、東京での3~4年の日教育を経験した米陸軍将校は約30人しかいなかったという。 そうこうするうちに日はさらに軍事力を増強し、中国戦線

    熊本に「日米言語戦」のルツボとなった学校があった 『太平洋戦争 日本語諜報戦』 | BOOKウォッチ
  • 数奇な運命をたどった本 『ある奴隷少女に起こった出来事』 - HONZ

    新潮文庫のラインナップに、新たな古典名作が加わった。しかし、『小公女』や『若草物語』のようなフィクションではない。著者自身が序文で「読者よ、わたしが語るこの物語は小説ではない」と言明している通り、「ある奴隷少女」人が奴隷制の現実をつづった世にも稀なる手記なのである。アメリカでは、すでに大ベストセラーになっているが、日でも長く読み継がれるになるに違いない。 内容に入る前に、書がたどった数奇な運命についてふれたい。書が刊行されたのは、1861年である。作中人物が存命だったため、「リンダ・ブレント」というペンネームで執筆され、一般的には、白人著者によるフィクションとみなされて読まれた。奴隷解放運動の集会などで細々と売られたが、次第に忘れ去られ、関係者の死とともに著者・ジェイコブズとのつながりも分からなくなっていった。 転機が訪れたのは、出版から126年を経た1987年。歴史学者がジェイ

    数奇な運命をたどった本 『ある奴隷少女に起こった出来事』 - HONZ
  • 松岡正剛の千夜千冊

    先週、小耳に挟んだのだが、リカルド・コッキとユリア・ザゴルイチェンコが引退するらしい。いや、もう引退したのかもしれない。ショウダンス界のスターコンビだ。とびきりのダンスを見せてきた。何度、堪能させてくれたことか。とくにロシア出身のユリアのタンゴやルンバやキレッキレッの創作ダンスが逸品だった。溜息が出た。 ぼくはダンスの業界に詳しくないが、あることが気になって5年に一度という程度だけれど、できるだけトップクラスのダンスを見るようにしてきた。あることというのは、父が「日もダンスとケーキがうまくなったな」と言ったことである。昭和37年(1963)くらいのことだと憶う。何かの拍子にポツンとそう言ったのだ。 それまで中川三郎の社交ダンス、中野ブラザーズのタップダンス、あるいは日劇ダンシングチームのダンサーなどが代表していたところへ、おそらくは《ウェストサイド・ストーリー》の影響だろうと思うのだが、

    松岡正剛の千夜千冊
  • 古書「童貞の機関車」、過激広告で話題 著者は実はすごい人

    ウヰンクの煙幕を衝いて猛進! 国会図書館で読めた 「幻の名著」の作者だった 昭和5年発行の「童貞の機関車」(著者・島洋之助)という古書が、ネットで話題を呼んでいます。きっかけは、ツイッターに投稿された、当時のこのの広告。「見よ!貞操の洗濯場を爆進する童貞の機関車の英姿!」と勢いのある一文から始まり、「乳房の手榴弾」「素足の砲列」と斬新なあおり文句が次々繰り出されています。ジャンル不明、筆者は何者? 謎ばかりのの正体を探りました。 ウヰンクの煙幕を衝いて猛進! 5月1日、ツイッターに「昭和6年のに載ってた広告」が投稿されると、瞬く間に話題になりました。 「童貞の機関車」。この書名だけでも不可解なのに、続くあおり文句は激しく脳みそを揺さぶってきます。 「飢餓と貞操の対峙、生活と性欲の争闘」 「乳房の手榴弾、素足の砲列、アルコールの嵐、ウヰンクの煙幕を衝いて猛進!猛進!」 広告から内容が全

    古書「童貞の機関車」、過激広告で話題 著者は実はすごい人
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2016/05/18
    ちゃんと読んでる。
  • 「私たちは道徳的に賢くなっているのか?:IQの上昇、暴力の減少、経済的リベラリズムの関係」 by マイケル・シャーマー - 道徳的動物日記

    reason.com 今回紹介するのは、心理学者で疑似科学批判者で無神論者のマイケル・シャーマー(Michael Shermer)が Reason.com というサイトに掲載した「Are We Becoming Morally Smarter?」という記事。 シャーマーは昨年に『 The Moral Arc: How Science and Reason Lead Humanity toward Truth, Justice, and Freedom (道徳の弧:科学と理性はいかにして私たちを真実と正義と自由に導くか)』というを出版している*1。副題の通り、人々が科学的・理性的な思考方法を身に付けるにつれて、他人に配慮した道徳的な思考もするようになったり、正義などの抽象的な概念を理解したり、宗教の権威を否定したり、民主主義などが普及したりして、暴力が減少してより多くの人々に権利や自由が認

    「私たちは道徳的に賢くなっているのか?:IQの上昇、暴力の減少、経済的リベラリズムの関係」 by マイケル・シャーマー - 道徳的動物日記
  • Unix考古学 Truth of the Legend - asciidwango

    Unix考古学 Truth of the Legend 今日のITを語るうえで欠かせないUnixがどのように生まれ、どのように発展してきたのか。数々の伝説に彩られたUnixの真実を探ります。 藤田昭人 著 定価: 2,808円 (体2,600円) 発売日:2016年4月28日 形態:B5変形(272ページ) ISBN:978-4-04-893050-5 Amazonで購入する サポート/追加情報 ◆そこにはいつもUnixがあった C言語、インターネット、オープンソースなど、今日の情報社会を支える基盤技術の成立には、Unixの存在が欠かせません。Unixの開発はどのように行われたのでしょうか。 書は、社会情勢や技術動向も確認しながら、Unix開発の歴史を追いかけていきます。仮想記憶に代表されるOS研究の成果がどのように反映されていったのか、プログラミング言語Cがどのような経緯で開発された

    Unix考古学 Truth of the Legend - asciidwango
  • 本当はエロかった昔の日本 | AERA dot. (アエラドット)

    kenjiro_n
    kenjiro_n 2016/02/08
    古典の話。いわゆる保守層が言う「伝統」に対する反論の本ではなかった。
  • 【日本の議論】悪問奇問なくならぬ「入試・世界史」…あまりにマニアック「作問者の良心問われる」批判も 

    多数の参考書が並ぶ大型書店の世界史コーナー。私大世界史の難問に対応したものも少なくない=東京都千代田区の丸善丸の内店 難関大を中心に、解答困難な悪問・奇問が出題されることが珍しくない大学入試の世界史。専門家は「あまりにもマニアックな出題とその対策は、世界史嫌いを増やしてしまう」と危惧する。なぜ、こうした出題は尽きないのだろうか。(磨井慎吾) 「エジプトの神聖文字が解読された年は?」「仏教の八正道に入らないものは『正見』『正精進』『正則』『正命』のうちどれか」(平成26年早稲田大教育学部、正解は「正則」)、「甲骨文字は占いに用いられたことから(○)とも呼ばれた」(26年慶応大文学部、正解は「卜辞」)、「彼ら(中華民国期の地方軍司令官)は立法府の(○)や行政機関を巧みに操り、軍閥と呼ばれた独裁体制を構築した」(24年上智大、正解は「省議会」)、「エジプトの神聖文字が解読された年は?」(23年

    【日本の議論】悪問奇問なくならぬ「入試・世界史」…あまりにマニアック「作問者の良心問われる」批判も 
  • 国産ホビーパソコン30年の歴史を振り返る『ホビーパソコン興亡史』 9月26日に発売

    組み立て式マイコンキット「TK-80」が発売した1986年から、2003年に「PC‐9801シリーズ」が出荷終了となる約30年をまとめた1冊。代表的なパソコンシリーズの系図とスペック表も掲載している。 オークラ出版は9月26日、『ホビーパソコン興亡史 国産パソコンシェア争奪30年の歴史』(前田尋之)を発売する。価格は1500円(税別)。 同書は、組み立て式マイコンキット「TK-80」が発売となった1976年から、「PC‐9801シリーズ」が出荷終了となる2003年の約30年間に登場したさまざまなホビーパソコンをまとめたもの。 ぴゅう太からMSX、X68000まで名だたるホビーパソコンを集め、各社の戦略や結末についての歴史のほか、80年代前半の電機メーカー系PC海外勢も紹介。代表的なパソコンシリーズの系図とスペック表も掲載している。 第1章:パソコンのご先祖様 TK-80 第2章:NEC

    国産ホビーパソコン30年の歴史を振り返る『ホビーパソコン興亡史』 9月26日に発売
  • この夏、ネトウヨに読ませたい三冊(3)ただひたすら歩く、悪夢のような行軍 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ

    【左巻き書店 夏のブックフェア】 この夏、ネトウヨに読ませたい三冊(3)ただひたすら歩く、悪夢のような行軍 わが左巻き書店のブックフェア、前回、前々回の2回は、人肉いという戦争の惨劇を記した2冊の文学作品を紹介してきた。 しかし、まだ極限状況に至らない時点での戦争のリアルはまた様相をまったく異にしている。ただただひたすら歩き続ける行軍が大半を占める。そうした戦争のリアルは、火野葦平『土と兵隊・麦と兵隊』(社会批評社)で読むことができる。火野葦平は芥川賞受賞後、「麦と兵隊」「土と兵隊」「花と兵隊」従軍記三部作を書き、人気作家となった。戦中の発表なので、もちろん反戦を意図するものではない。ただ、その延々と続く目覚めることのない悪夢のような行軍の過程で遭遇する、銃撃や死体を通して、ただ日々の生存を確認するだけの記録は、戦争がけして英雄的行為に彩られているものではないことを、切実に伝えている。

    この夏、ネトウヨに読ませたい三冊(3)ただひたすら歩く、悪夢のような行軍 - 本と雑誌のニュースサイト/リテラ
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2014/09/10
    「左巻き書店」というコーナー名は反対側の立ち位置の方には読んでもらわなくて結構です、という断絶を自分から宣言しているようで感心できない。
  • 米軍が見た日本軍『日本軍と日本兵』著者・一ノ瀬俊也氏インタビュー(一ノ瀬 俊也)

    「集団的自衛権」の見直し、首相の靖国参拝など、周辺諸国から「軍国主義化」の懸念も表明され始めた、このところの日。では、「あの戦争」を、70年前の日人はどのように戦ったのだろうか? 『日人と日兵』(講談社現代新書)著者の一ノ瀬俊也氏に、敵であるアメリカ軍の目に映った日兵の赤裸々な姿について話を聞いた。 実は弱かった「日軍」? ――単刀直入に言って、米軍の日軍に対する評価はどうだったのでしょう? 高かったのか、低かったのか? 一ノ瀬 同時代の他国陸軍との比較ということであれば、決して高くありません、というより低いです。当時のヨーロッパにおける陸戦はまず航空部隊が敵の正面から後方まで爆撃し、続いて戦車部隊が前面に出て敵陣を突破、これを後続の歩兵部隊が占領するという機甲戦になっていますが、これに関する日軍の装備・戦術は最後まで日中戦争レベルに過ぎない、という低い評価です。各戦場で相

    米軍が見た日本軍『日本軍と日本兵』著者・一ノ瀬俊也氏インタビュー(一ノ瀬 俊也)
  • 幕末落涙史奇譚 メソメソする公家と号泣する老中 - 虚無回転レシーブ

    『孝明天皇と「一会桑」 幕末・維新の新視点』を読んだ。 孝明天皇と「一会桑」―幕末・維新の新視点 (文春新書)posted with AZlink at 2013.8.20家近 良樹 文藝春秋 売り上げランキング: 249826 Amazon.co.jp で詳細を見る 明治維新から約150年の月日が経過して今がある。150年も経ったと見るか、150年しか経っていないと見るか。現在の社会と150年前の社会とがどれくらい類似しているのか。もう少し欲を出すと、ある事件を客観的に記述できたとして、その記述を読んでこみあげてくる感情は、現在の我々それと150年前の人々のそれとでどれくらい異なっているのか。そんなことを知りたいと思うことがある。 『孝明天皇と「一会桑」 』の第三章で紹介されていたあるエピソードを読んでハッとした。時は幕末期の日。鎖国体制下で徳川の平和を謳歌していたわが国も、ペリーをは

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  • 著者からのメッセージ - 赤江達也『「紙上の教会」と日本近代』

    明治以降,日のキリスト教信徒数は人口の一%前後にとどまるが,その中で内村鑑三に始まる無教会派は独自の存在感をもつ.教会・組織・制度をもたず,雑誌・書籍等の「紙上の教会」を媒介としながら,それが天皇制,マルクス主義,戦後啓蒙,社会科学の導入といった日近代の重要課題との関係で果たした役割を明らかにした労作. ■著者からのメッセージ 信仰の内面性,信仰の社会性 宗教とは,信仰となにか.たとえば,「純粋さ」や「深さ」といった言葉が「信仰」を形容するのにふさわしいと考えられるとき,そこには「信仰の内面性」を中核とする宗教理解が存在しています. 戦後日には,こうした宗教理解が広く見られます.それゆえにプロテスタンティズム,なかでも内村鑑三に始まる無教会が注目されてきました.無教会は,教会・組織・制度をもたない「純粋な信仰」だと考えられたわけです. それに対して,書では,雑誌や書物を媒介とする「

    著者からのメッセージ - 赤江達也『「紙上の教会」と日本近代』
  •  岸政彦『同化と他者化 戦後沖縄の本土就職者たち』 - 西東京日記 IN はてな

    「同化と他者化」、普通の人にはまったく意味の分からないタイトルだと思いますが、副題にあるように戦後の沖縄の土就職者について調べたで非常に面白いです。タグに「歴史」をつけましたし、屋の近現代史のコーナーに並んでいることも多いのですが、著者は1967年生まれの社会学者で社会学のになります(すごい今更だけどやはり「社会学」のタグをつけるべきなのか…?)。 1950年代後半の、ちょうど日で高度成長が始まった頃から、1972年の沖縄の土復帰の時期まで沖縄の若者の多くが土へと就職のために渡りました。1970年にはおよそ18万人の人口移動がありました(そのすべてが土就職ではありませんが)。 ところが沖縄から出て行く人間と沖縄に入ってくる人間の数はほぼ釣り合っていて、就職のために土に渡った者の多くがUターンしていることもわかります。 このような事実を聞くと、おそらく次のようなストーリーが

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  • 長年の疑問に答えてくれるか? ―『肉食妻帯考』を読む - 関内関外日記

    なんで坊さんが帯してんの? ってさ なんで(浄土真宗以外の)坊さんが結婚して子供作って跡継がせて高級車乗ってんの? ……って、高級車関係ないけど、ちょっと仏教関係のなど読んで、仏教に興味持ち始めてから抱いてる疑問。これ、便利なインターネットで各宗派のサイトやお寺の人のサイト見てみても、いまいちわからんかった。どうにも歯切れが悪い文言が並んでた。 でも、なんというのか、べつにだからといって「現代仏教はあかん」とか言えた立場でもねえし、そこまで現代の寺や僧侶に興味ないわけ。いや、ちょっとはそういう気持ちがないわけでもないんだけど、純粋に「なんで?」ってのがあって。明治維新があって、太政官布告でって言われてもさ。たとえば、国に「朝飯をパンにしてもよろしい」って言われても、今までシリアル派だったやつがパンを強制されるわけでもねえよな、というか。 太政官布告っていうけれど そう、よく引き合い

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  • アセモグル&ロビンソン「国家はなぜ衰退するのか」(上/下)は傑作だってば - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~

    「国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源」 「国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源」 国家繁栄の原因を歴史的分析によって政治や経済の制度のあり方に求めた労作 世界に豊かな国と貧しい国がある理由を政治と経済の制度のあり方に求めた著作。自由や公正さが実現された包括的制度においては経済発展へ向けて人々が動けるようになるので豊かになるが、権力や利益が独占された収奪的制度の元では経済発展へ向けた動きが起こり得ないので貧困であり続ける。政治的制度と経済的制度の両者とその関係についてバランス良く論じた著作としてとても優れている。ただし制度そのものの形成原因については結局よく分からないまま(歴史の偶然?)で、そこが人によっては悲観主義的とも評される理由かもしれない(私自身は制度を人為的に安易に変えられるとする考え方の方が気持ち悪いのでそれが欠点だとは思わないが)。 これは日

    アセモグル&ロビンソン「国家はなぜ衰退するのか」(上/下)は傑作だってば - 蒼龍のタワゴト~認知科学とか哲学とか~
  •  「国家はなぜ衰退するのか」 - shorebird 進化心理学中心の書評など

    国家はなぜ衰退するのか(上):権力・繁栄・貧困の起源 作者: ダロンアセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,稲葉振一郎(解説),鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/06/21メディア: 単行この商品を含むブログ (31件) を見る国家はなぜ衰退するのか(下):権力・繁栄・貧困の起源 作者: ダロンアセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,稲葉振一郎(解説),鬼澤忍出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/06/24メディア: 単行この商品を含むブログ (21件) を見る 書は政治経済学者のダロン・アセモグルとジェイムズ・ロビンソンによる,彼らの10年以上にわたるリサーチブログラムの成果を一般向けに書き下ろした「Why Nations Fail: The Origins of Power, Prosperity, and Poverty」(2012)の邦訳だ. 基

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  • 『妻と飛んだ特攻兵』 - 大空に舞った白いワンピース - HONZ

    ごく稀に、年に数回ほどだが、まるで導かれたかのように一冊のと遭遇することがある。書の強烈な磁力は、完成されたグラフィック広告のような表紙から発せられていた。 タイトルと写真を見た時の「この女性が!」という驚き。続いて副題の「8・19満州、最後の特攻」を眺める。「満州に特攻隊?」「8月19日って、終戦後のことなのか?」など、次々に湧き上がってくる疑問… まるで映画のエンディングのようなシーンから書は始まる。 ”「女が乗ってるぞ!」 滑走路を走る飛行機の後部座席に、さらさらと風になびいている長い黒髪が見えたのだ。そしてほどなく群衆は、あの白いワンピース姿の女性も忽然と姿を消したことに気づいたーーー。” 九七式戦闘機に乗っていたのは、ソ連軍戦車に特攻しようとする谷藤徹夫少尉(当時22歳頃)。そして見送りにきていたはずの・谷藤朝子(当時24歳頃)が、いつの間にか後部座席に。1945年8月1

    『妻と飛んだ特攻兵』 - 大空に舞った白いワンピース - HONZ