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bookとreviewに関するkenjiro_nのブックマーク (199)

  • グーグルやフェイスブックによって、人間性が強奪される未来についての警告──『監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い』 - 基本読書

    監視資主義―人類の未来を賭けた闘い 作者:ショシャナ・ズボフ東洋経済新報社Amazonこの『監視資主義』は、ショシャナ・ズボフによって書かれた資主義と人類文化の未来についてを扱った壮大なテーマの一冊である。壮大なのはテーマだけでなく、文600ページ超え、注釈で+150ページ、値段6000円超えとあらゆる意味でヘビィ。ファイナンシャル・タイムズのベストブックオブジ・イヤーに選ばれ、netflixでドキュメンタリーも公開されるなど、アメリカでは話題になっているである。 www.netflix.com で、話題はともかく監視資主義って何なのよ、ってことさえわからないままに読み始めたのだけれども、これが想像していたよりももずっと射程の長い話で、おもしろかった。想像していたのはグーグルやフェイスブックのような企業が我々のプライバシーを金に換金している!! みたいな話で、実際、その想像通り

    グーグルやフェイスブックによって、人間性が強奪される未来についての警告──『監視資本主義: 人類の未来を賭けた闘い』 - 基本読書
  • 「リーダーの作法」マネジメントに限らず、エンジニアとして仕事の作法について書かれた良書

    2022-08-08 リーダーの作法 ささいなことをていねいにを読み終えた。 著者は Netscape でマネージャー、Apple でディレクター、Slack でエグゼクティブを経験した Michael Lopp さんで、過去にBeing Geek や Managing Humans を書かれている。 翻訳の質も非常に高く、楽しく読めた。1 そんなにマネジメント関係を読んでいるわけではないが、HITH OUTPUT MANAGEMENT や、エンジニアのためのマネジメントキャリアパス ―テックリードから CTO までマネジメントスキル向上ガイド 同じくらい良い書籍で、学びや共感を多く感じた。 自分はマネジメントのポジションについたことはないが、仕事をしていくなかでマネジメント関係のソフトスキルや複数人でどうやってうまくリーダシップを発揮して、大きい問題を解決するかに興味があるので、良い書籍

    「リーダーの作法」マネジメントに限らず、エンジニアとして仕事の作法について書かれた良書
  • 情報社会の理想を打ち砕く、全体主義ならぬ〈道具主義〉がもたらすディストピア:『監視資本主義』池田純一書評

  • 私だけが「間違っている」のだと感じた瞬間に込み上げてくるあの感覚 | 文春オンライン

    『恥さらし』(パウリーナ・フローレス 著/松健二 訳)白水社 この空間で、私だけが「間違っている」のだ、と感じた瞬間に込み上げてくるものは、いつも名状しがたい。自分が「いる」ことそのものの否定、ぎりぎりで尊厳を保ちたいが故に生じるやり場のない他者への怒り、自分はどこで間違ったのか、と考え続ける虚無の時間。他者の目に晒せば「なんてことのない話」でも、自身に刻まれた衝撃は何度でも蘇り、いつまでも生傷の感触で己を苛む。この複雑な痛みを、「恥」と呼ぶ。 「穴があったら入りたい」とは言うが、何かを間違えた瞬間に都合よく身を消してしまえる穴は現れない。不可逆な誤りを重ねるたび、消えられない身体だけがそこに取り残され、刺々しい風を全身に受ける。かくして立ち尽くす人のどうしようもない現実こそ、「恥さらし」なのである。 パウリーナ・フローレス『恥さらし』が描こうとしているのは、まさに「取り残された」記憶/

    私だけが「間違っている」のだと感じた瞬間に込み上げてくるあの感覚 | 文春オンライン
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2021/03/18
    この本は世間から疎外されているという自認を持って生きている俺へのヒントになるのだろうか。/しまった、文春のサイトだったのかこのページは。
  • 『ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち』大志を抱かない生き方は許容されるか? - HONZ

    書は、大人たちの「夢を持て」「大志を抱け」という温かなアドバイスが数多の若者たちを苦しめている事実を剔出する一冊である。なんだそりゃ、軟弱すぎる、大袈裟だ、そんなわけない……などと憤る方は多いだろう。だが、大学の事務職員として学生のキャリア支援と講演活動を精力的に行ってきた著者は、一万人以上の若者の生の声を聞き、もはや看過できない域に達していると痛感する。今の時代、将来の夢の話はただの嫌がらせになるリスクのほうが高いのだ。 とはいえ、あらかじめ断っておくと、このの目的は犯人の糾弾ではない。なぜ夢の話がハラスメント化したのか。第一、夢とは何か。夢の持てる状況とはどのように生じるのか。こうしたメカニズムを詳らかにした上で、多様な生き方を受け容れる社会とはどんなものか思案・思索していく内容となっている。 まずは現状認識から。将来の夢なんかない。やりたいことがよくわからない。自分のキャリアビジ

    『ドリーム・ハラスメント 「夢」で若者を追い詰める大人たち』大志を抱かない生き方は許容されるか? - HONZ
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2020/07/20
    ここで言う免除型の人生だったので査定のときに毎度しんどい思いをしていることを思い出さざるを得ない。ストレスのない筆致だということなので読んでみたい。
  • 元Google社員が明かす、会議でデキる奴に見せる100の裏ワザ | ほんのひきだし

    4月から新しい環境で働き始めるビジネスマンに、ぜひ読んで試してみてほしいがあります。 それは『会議でスマートに見せる100の方法』(早川書房)です。 『会議でスマートに見せる100の方法』の著者は、過去にYAHOO!とGoogleで働き、現在はブロガー・作家として活躍するサラ・クーパーさん。世界有数のハイテク企業で“会議の達人”たちに学んだ「会議で賢く見せる裏ワザ」を書で明らかにしています。 『会議でスマートに見せる100の方法』の特徴は、スマートに“なる”ではなく、あくまでも“見せる”方法が説かれていること。 準備不足のまま臨むことになった会議の発表を強引に乗り切る方法や、上の空で出席していた会議で存在感だけ残す方法など、100個のテクニックが公開されています。 それではさっそく『会議でスマートに見せる100の方法』のなかから、明日の会議ですぐ使えそうなテクニックを見てみましょう!

    元Google社員が明かす、会議でデキる奴に見せる100の裏ワザ | ほんのひきだし
  • 『レガシーコードからの脱却』を読んだ感想 - 虎の穴開発室ブログ

    皆さんこんにちは、虎の穴ラボのH.Kです。 オライリー書評シリーズは、今回で第7弾になります。 (前回の書評はこちら) toranoana-lab.hatenablog.com その他のオライリー書評はこちらになります。 今回の記事では、2019年9月のオライリー定期購読で届いた、『レガシーコードからの脱却』を読んだので感想を書きたいと思います。 読んだ動機 とらのあなの通販サイトは2018年6月にリニューアルされました。 リリースから1年半以上経過し、当時からは新機能も多数加わったこともあり、徐々に改修時に「技術的負債」を実感することが多くなりました。 開発メンバーも増えていく中で、いかに開発効率をあげることができるか、という課題もあったため、書を読み、今後の開発に活かしていこうと考えました。 目次 目次は以下のような構成になっています。 目次 第Ⅰ部 レガシーコード危機 1章 何かが

    『レガシーコードからの脱却』を読んだ感想 - 虎の穴開発室ブログ
  • 門外漢にも易しい、前向きな“政治”のお話『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』感想 - ぐるりみち。

    書のメッセージを一言で要約すれば、「これからの社会には、あなたの〈ポジ出し〉が不可欠だ」、ということです。 (荻上チキ著『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』P.3より) このような序文から始まる、荻上チキ著『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』を読みました。 いつでもどこでも、誰かが何かにダメ出しをしていて、生きにくく感じることもある今日この頃。ネット上の過激な発言は言うに及ばず、駅前でもあれこれと声高に叫ぶ人がいる。いや、もちろんデモやスピーチは自由ですし必要な場合もあるとは思いますが、どうも言葉が強すぎて、聞くに耐えないんですよね……。 特に政治的な問題については、どこもかしこもセンセーショナルな発言ばかりが目立って、ダルい(って書くと、これも “ダメ出し” なのかもしれないけれど)。 「冷静に考えている人もいるよ!」「あんなのは一部だよ!」という指摘もわかるのだ

    門外漢にも易しい、前向きな“政治”のお話『僕らはいつまで「ダメ出し社会」を続けるのか』感想 - ぐるりみち。
  • あなたはケーキを切れますか?著者:宮口幸治ケーキの切れない非行少年たち【書評】 - こひー書店(cohii book store)

    「ここに丸いケーキがあります。3人でべるとしたらどうやって切りますか?皆が平等になるように切ってください」 と言ったら皆さんケーキをどう切りますか? 来ならば上図のように平等に切るはずです。 しかし、下図のように平等にケーキを切れない人たちがいます。 ケーキの切れない飛行少年より それが、今回の内容です。 『ケーキの切れない非行少年たち』 この図を描いた少年たちは、犯罪に手を染めて医療少年院に収容されている子どもたちです。 来なら、ケーキの図を3等分にできるはずの年齢なのですが、非行少年たちは、先生が何度かやり直しをさせても、「うーん」と悩み続けて答えを出すことができません。 そこで、著者の宮口先生はその様子を見て、彼らに非行の反省や、被害者の気持ちを考えさせるような従来の矯正教育をいくら行なっても、右から左に流れていくだけなのではないかと感じ始めます。 宮口先生は疑問を持ちます。彼

    あなたはケーキを切れますか?著者:宮口幸治ケーキの切れない非行少年たち【書評】 - こひー書店(cohii book store)
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2020/03/24
    この本の書評はほかでも目にしているのだけれど、何故かここだけブックマークコメントが大喜利に走っているものが散見される。どういったロジックがあるんだろうか。
  • 医学界の「怪物」、その壮絶なドラマ『ゴッドドクター 徳田虎雄』 - HONZ

    徳田虎雄。その名を聞いたとき、どのようなイメージが思い浮かぶだろう。医療に風穴をあけた風雲児、潤沢な資金をバックにした金権政治家、あるいは、難病・筋萎縮性側索硬化症(ALS)と闘う患者だろうか。それは世代や立場によって大きく異なってくるに違いない。いや、そもそも若い人には、その名さえ知られていないかもしれない。 まったくの徒手空拳から、昭和48年、大阪の松原市に建設した徳田病院を皮切りに、徳洲会病院を全国に開院。「徳洲会事件」によりすでに経営者の座を追われたといえ、71の病院と約3万人の職員を擁し、グループ全体で4,200億円もの売上げを誇る、日最大にして世界屈指の病院グループの礎を築いたのが徳田虎雄だ。 その一代記であるこの、面白くないはずがない。まずは冒頭のシーンで度肝を抜かれる。医療界の話のはずなのに、山口組傘下のヤクザ-警察がいうところの暴力団-の「事始め」の儀式から始まるのだ

    医学界の「怪物」、その壮絶なドラマ『ゴッドドクター 徳田虎雄』 - HONZ
  • 【読書感想】遅いインターネット ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    遅いインターネット(NewsPicks Book) 作者:宇野 常寛出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2020/02/20メディア: 単行 Kindle版もあります。 遅いインターネット (幻冬舎単行) 作者:宇野常寛出版社/メーカー: 幻冬舎発売日: 2020/02/19メディア: Kindle版 内容紹介 インターネットによって失った未来をインターネットによって取り戻す インターネットは世の中の「速度」を決定的に上げた。しかしその弊害がさまざまな場面で現出している。世界の分断、排外主義の台頭、そしてポピュリズムによる民主主義の暴走は、「速すぎるインターネット」がもたらすそれの典型例だ。インターネットによって来辿り着くべきだった未来を取り戻すには、今何が必要なのか。気鋭の評論家が提言する。 僕はダイヤルアップ接続の時代からインターネットを使っているのですが、いつのまにか、今のネッ

    【読書感想】遅いインターネット ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    kenjiro_n
    kenjiro_n 2020/02/27
    とはいえこういう風に出たばかりの本の書評をすぐ書くというのも「速いインターネット」への加速の一環だとは思うのだけれど fujipon氏はどう考えているのだろうか。
  • ヒトに意識は必要か? 稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会【闇の自己啓発会】|江永泉|note

    極端な内容・真偽不明の情報でないかご注意ください。ひとつの情報だけで判断せずに、さまざまな媒体のさまざまな情報とあわせて総合的に判断することをおすすめします。 また、この危機に直面した人々をサポートするために、支援団体へのリンクを以下に設置します。 ※非常時のため、すべての関連記事に注意書きを一時的に表示しています。 闇の自己啓発会は2月8日、都内某所で稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会を行いました(都合により、予定していた課題を変更しました。楽しみにしていた方には申し訳ありません…)。調子の悪い人が多く、いつも以上に具合の悪い話が多くなった気もしますが、その模様をお伝えしていきます。 ※これまでの活動についてはこちらをご覧ください。 https://note.com/imuziagane/m/mbd28cf65025b ※【闇の自己啓発会】は読書会記事を募集しています。 https

    ヒトに意識は必要か? 稲葉振一郎『銀河帝国は必要か?』読書会【闇の自己啓発会】|江永泉|note
  • あなたの時間を吸い取る「果てしないプール」: 極東ブログ

    世の中がおかしなことになってきた気がする。というとき、おかしいのは自分のほうかもしれない、とも思う。が、とりあえず自分にとっては、世の中がおかしいという感じはする。 具体的には、2つ思う。1つは、新型コロナウイルス騒ぎである。感染症自体より経済的な波及や社会心理の側面が大きな問題になってしまった。もう1つは、ネットである。端的な例でいうと、Twitterが気持ち悪い。 とかいうと、おまゆう、の類だが、これもそう感じる自分がいる。これに関連していることだと自分では思うのだが、街なかで中年から初老スマホゾンビが増えたと思えることも、気持ち悪い。なんでこんな爺さんがスマホ見ながらぼんやり歩いているのだろう、危ないなあと。スマホ見るのはいいけど、立ち止まるか、座れよ。 この2つをあえて1つの問題意識にまとめる必要はないのだが、それらの根にあるのは、情報のありかたではないだろうか。スマホ経由で入って

  • 女性の声を奪う力と、それに抗う力『舌を抜かれる女たち』

    表紙はピカソ、「ピロメラを犯すテレウス」だ。テレウスは、義理の妹のピロメラを人気のない場所へ連れ込み、レイプする。終わった後、ピロメラは、テレウスに告げる。 「もう恥じてなどいない、私はこのことを広言する。機会があれば、人前で誰にでも言うつもりです。天もそれを聞くでしょう、もし天に神がおいでなら神も私の言うことを聞かれるでしょう」 告発を恐れたテレウスは、ピロメラの舌を切り、置き去りにする。オウィディウスの『変身物語』の一幕だ[wikipedia:ピロメーラー]。このように、女を黙らせ、女の言葉を軽んじ、権力から遠ざけようとする動きは、古来からあったという。そのメカニズムを告発したのが、『舌を抜かれる女たち』になる。 著者はケンブリッジ大教授のメアリー・ビアード、元は講演録で、昨今の MeToo 運動を受けて大幅に加筆したもの。古代ギリシャ・ローマからの文芸や美術をひも解きながら、女性の声

    女性の声を奪う力と、それに抗う力『舌を抜かれる女たち』
  • 皆ひとしく、その時に向かっている 『エンド・オブ・ライフ』 - HONZ

    何もない土曜日。我が家で最初に「行ってきます」を言ったのは、84歳の母だった。朝8時、迎えに来たデイサービスの車に車椅子のまま乗り込んでいった。そしてさっき、「お年玉でオモチャを買いたい」という息子と「友達の誕生日プレゼントを買いたい」という娘を連れて、が出ていった。そして、私は一人リビングに残された。 早速、昨日泣きながら読んだ書『エンド・オブ・ライフ』の素晴らしさを多くの人に伝えようと、パソコンを立ち上げた。当然だが、原稿というのはいずれ書き終える時がくる。そういうものだ。今回は、その最後の一文をどんな気持ちで書き終えるだろう。笑顔と拍手で終えられるだろうか。それは、今をどう生きるか(どう書くか)、にかかっている。 そう考えると、今この瞬間の中にも、生と死があることに気づく。このは終末医療を扱ったノンフィクションだが、私が書を全ての人にお薦めしたい理由はそこにある。ここに書かれ

    皆ひとしく、その時に向かっている 『エンド・オブ・ライフ』 - HONZ
  • 自由は国家の成立過程の中で、どのように獲得されるのか──『自由の命運:国家、社会、そして狭い回廊』 - 基本読書

    自由の命運 上: 国家、社会、そして狭い回廊 作者:ダロン アセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,Daron Acemoglu,James A. Robinson出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2020/01/23メディア: 単行自由の命運 下: 国家、社会、そして狭い回廊 作者:ダロン アセモグル,ジェイムズ A ロビンソン,Daron Acemoglu,James A. Robinson出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2020/01/23メディア: 単行この『自由の命運 : 国家、社会、そして狭い回廊』は、『国家はなぜ衰退するのか』で、豊かな国と貧しい国の分かれ目となるのは、国の中にある政治・経済上の「制度」なのだ、と膨大な国の歴史・発展過程を計量的な実証研究を通して導き出していったダロン・アセモグルアンドジェイムズ・A・ロビンソンによる最新作である。 作においてテ

    自由は国家の成立過程の中で、どのように獲得されるのか──『自由の命運:国家、社会、そして狭い回廊』 - 基本読書
  • 『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:パトリック・J・デニーン翻訳:角 敦子出版社:原書房装丁:単行(264ページ)発売日:2019-11-21 ISBN-10:4562057106 ISBN-13:978-4562057108 内容紹介: 多くの民主主義国家で不平等が拡大し、強権政治が台頭し、リベラリズムが機能不全となっている。注目の政治学者が政治、経済、教育テクノロジーといった様々な分野で見られる問題を検証し、失敗の原因と是正をさぐる。 ヨーロッパ各地の極右政党、トランプ大統領誕生、ブレグジット……リベラリズムとデモクラシーはもう終わりなのか? 2018年7月にオバマ元米国大統領がフェイスブックで称賛、いまもアメリカで話題を読んでいる政治学書が日でも先日翻訳出版された。政治学者・宇野重規による解説を公開する。 リベラリズムは死に体か?昨今、リベラリズムやデモクラシーの衰退を説くは多い。無理もないだろう。これま

    『リベラリズムはなぜ失敗したのか』(原書房) - 著者:パトリック・J・デニーン 翻訳:角 敦子 - 宇野 重規による解説 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
  • [書評] 馬鹿ブス貧乏で生きるしかないあなたに愛をこめて書いたので読んでください。(藤森かよこ): 極東ブログ

    著者の藤森かよこさんは、リバタリアンのアイン・ランドの研究者なので、彼女の思想を藤森さんの生き方に重ね、現代日という文脈に合わせた一般向けの書籍だろうなと期待して読んだ。が、半分くらいまではアイン・ランドは出てこない。出てきたときはさすが研究者だなと思うようなとんでもない逸話が出てきてびっくりした。 というわけで、前半は、概ね、知的な65歳の現代女性で、いわゆるリベラル的な圏内の呪縛のない、言い方は悪いが、現実的なおばちゃんが、実際には8割がたを占めるであろう馬鹿ブス貧乏女性に、当に愛を込めて書かれた教訓である。現実と彼女の人生に裏付けられているので説得力がある。その分、通俗的だが、そうした通俗性を捨象すればフェミニストの上野千鶴子さんとよく似たタイプのフェミニズムの入門書でもある。特にそうした面では、レイプ後の具体的な対応についてかなり踏み込んで書かれていて、若い女性は読んでおくほ

  • 『あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知 』 - HONZ

    2015年10月、池袋・某書店の人文書フロアで、私は立ち尽くしていた。棚に面出しで置かれた『あなたは、なぜ、つながれないのか』を前に、動けなくなっていたのだ。正直レジに持っていくには、少し勇気の要るだった。実際、その日カゴに入れていたは詩集ばかりで、書は当時の自分が手に取る系統のではなかった。 それでも、刊行当初から否応なく気にかかる一冊だった。タイトルが目に飛び込んでくる度、反射的に目をそらしたくなる自分がいた。『あなたは、なぜ、つながれないのか』。他者と打ち解けることができない自分の弱さを責められているような不安、弱さを突きつけられることへの恐れ、それでも「他者とつながりたい」という気持ちがせめぎ合い、整理できない感覚に陥った。 「人に壁を作ってるよね」と冗談交じりに指摘され、内心図星だった学生時代。「そんなコミュニケーションの仕方じゃダメだ」と非難され、反省する一方で、「当た

    『あなたは、なぜ、つながれないのか ラポールと身体知 』 - HONZ
  • エンジニアが厳選した 10 冊を、次世代のプログラミングを担う皆さんに

    メディア関係者向けお問い合わせ先 メールでのお問い合わせ: pr-jp@google.com メディア関係者以外からのお問い合わせにはお答えいたしかねます。 その他すべてのお問い合わせにつきましては、ヘルプセンターをご覧ください。

    エンジニアが厳選した 10 冊を、次世代のプログラミングを担う皆さんに