「死ね・殺せ」など「攻撃的」「下品」だからヘイトスピーチなのではない。一見攻撃的でも下品でもない言説もヘイトスピーチたりうるという実例。
「あんなことがあると、芸能人はますます在日だと明かしづらくなるね」 芸能関係者が「あんなこと」というのは、俳優・岩城滉一の炎上騒動のことだ。先日、CMの発表会見の席上で岩城がサッカー日本代表のことを「猿かオランウータン」「まねしかできない」などと暴言を吐いたところ、岩城の在日韓国人という出自と結びつける批判、攻撃が殺到したのだ。 「岩城は在日で犯罪者」「日本人じゃないヤツが何をいってるのか」「在日が日本人にヘイトスピーチをしている」「韓国に帰れ」……。 さらに、岩城をCMに起用したホーユーにも「日本企業がなぜ韓国人を起用するのか」といった抗議が多数寄せられているという。 岩城の場合は彼の発言自体がかなり乱暴なものだったため、自業自得だという記事もあったが、しかし、こうした攻撃を受けているのは岩城だけではない。岩城のような暴言を吐かなくとも、在日韓国人、朝鮮人だとカミングアウトした芸能人はこ
前回の記事を見た元2ちゃんねる管理人のひろゆき氏から「帰化すればいいんじゃないですかね」という発言が飛び出した。 その疑問にこたえつつ「帰化」について考えてみたい。帰化とは、ある国家に住んでいる外国人がその国籍を申請し、国家が外国人に対して新たに国籍を認めることだ。 在日コリアンで、民族名を名乗ったり公言したりしている人なら誰でも一度は「なぜ帰化しないのですか?」という質問を受けたことがあるだろう。 帰化するかしないかは在日コリアンである本人の自由だ。にも関わらず、私が帰化しないのはなぜか。私はそう聞かれたときに「帰化する理由がないから」と答えている。 もし、自分がサッカー選手で、日本代表の道があるなら日本国籍を取得するだろう。また、私の国籍が韓国であるために子どもに不利益が生じることがあるなら日本国籍を取得するだろう。現在のところ、子どもにも不利益は生じていない。 しかし、在日コリアンの
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