■関係が改善しない日本と中国 昨年の尖閣諸島での衝突以来、日本と中国の関係はいまだに非常にぎくしゃくしていると言わざるをえない。去る1月には、中国海軍の艦船が尖閣諸島沖で海上自衛隊の護衛艦に射撃管制用レーダーを照射していたことがわかり、日中双方が時間と共に多少なりとも冷静になることを期待していた向きに冷や水を浴びせかけたことは記憶に新しい。内閣府の世論調査では、中国に対する親しみの気持ちを表明する日本人は、過去最低となり、はじめて20%を下回った。 日本の中韓に対する好感度の変遷 - ライブドアニュース ■悪化するビジネス環境 ビジネス環境という点でみた中国も、一時期の追い風だった風向きがまったく反転して、逆風ばかり、といった印象だ。大規模な反日デモこそ沈静化して見えるが、相変わらず日本製品に対する不買運動や嫌がらせは続いている。中国での労働コスト上昇は歯止めがかからず、安倍新政権の経済政