日本企業に使いこなせるのか 過度な「優秀な人材」獲得競争に覚える違和感の正体:組織文化を壊すリスクも?(1/5 ページ) 長引くコロナ禍の中で、将来の見通しの不透明感が高まっています。さらに追い打ちをかけるように、全世界の半導体供給不足、原油の高騰を受けた物価上昇、自然災害など、社会情勢の不安定要素が多くなっています。企業では将来的な先行き不安から、将来の事業不安が顕在化しており、経営者の頭を悩ませています。 大手企業では「早期退職制度」が活発化 上場企業を中心とした大手企業では、「早期退職制度」導入企業が大きく増えています。東京商工リサーチの調査によると、2021年の上場企業の早期・希望退職者募集状況は84社、1万5892人(人数を公表した69社の人数を合計、「若干名」は除く)にのぼっています。 この規模は、この規模は、東日本大震災後の12年と同規模、リーマンショック後の10年の状況を上