ここでご紹介するのを忘れていたが、去年、並河進くんにインタビューを受けた。 佐藤尚之(さとなお)さんに聞く「効率じゃないコミュニケーションへ」(前編) 佐藤尚之(さとなお)さんに聞く「効率じゃないコミュニケーションへ」(後編) インタビューというのはおもしろいもので、自分が一方的に話す講演とは違い、自分が潜在的に考えていることが本人の意志とは無関係に染み出したりする。 もちろん聞き手がよくないと無理なのだけど、並河くんはその点とても優れた聞き手で、彼本人の話をしながら話し手の反応を探っていく。つまり並河くんという触媒をボクに振りかける作業をきちんとするのである。 たいていのインタビュアーは聞き手に徹し、話し手が自由に振る舞えるように一歩引くが、実はそれでは「その聞き手がインタビューしている意味」がない。インタビュアーの個性こそが、そのインタビューを活かしもし、殺しもする。 そういう意味で、