卒業後、就職したばかりの若者たちが職場でまず直面するのは、実際の仕事で必要なスキルと、自分がこれまでに身に付けたスキルとの不一致だろう。 こうした“ずれ”は、必ず存在するものだ。社会人になりたての若者たちに、組織が必要とするハードスキル(体系立った知識に基づく作業能力)をすべて持っておけといっても、それは難しい。できる人もいるかもしれないが、大半には無理な話だ。 企業の給与などに関する情報を収集・提供する調査会社ペイスケール(PayScale)はこのほど、新卒の従業員たちに欠けているものを明確にするため、米企業の管理職6万3,924人と米国の大学を今年卒業した1万4,167人を対象に調査を実施した。 管理職の目は厳しい 調査結果をまとめた報告書によると、ハードスキルとソフトスキル(交渉や意思の疎通など、対人関係に関する能力)のうち、若者たちには以下が不足する傾向があると考えられていることが