著: いのっち 18歳の春、僕は千葉駅に立っていた。大学受験に鮮やかに失敗した僕は、1年間予備校へ通わせてもらっていて、その予備校が千葉市にあったのだ。その時から千葉って街は、なんとなく自分に似ていると思っていた。 東口を出て、京成千葉駅方面へ足を進めれば飲食店がずらっと並ぶ。高校生と同等のポテンシャルを持っていた僕の胃袋は十二分に満たされ、マックや吉野家みたいなチェーン店はいつだってお財布に優しかった。 パルコ前の道まで行けば思春期真っ只中の感性を受け止めてくれる服屋がそろっていた。実家の市原周辺では年ごろの男子の服は買えなかったので、ぺらぺらの心もとない財布をデニムのポケットに突っ込み、予備校の合間をぬってコツコツ子どもから脱皮しようと勤しんだ。 千葉は市原と比較するとまるで都会のようだった。ただ、都会と言っても東京のような「大都会」じゃない。千葉で過ごしている皆が、もちろんそのことを
激安公団マンションの一例。エレベータのない4階のため、通常は 300~500 万円で売り出すところを、120 万円という思い切った価格をつけて、35 年ローンの支払い例として、「月々 3543 円」との試算も出している。 自宅の近所に建っている中古マンションがいくらで売りに出されているかを調べたことがあるだろうか? ショッキングなデータを紹介しよう。 リクルートが運営する不動産情報サイト「スーモ」で、首都圏における500万円未満のファミリー向け中古マンション(40平米以上)を検索すると、1都3県の合計で200件を超える物件がヒットする。その内訳は、千葉県97件、神奈川県48件、東京都6件、埼玉県63件である。 500万円未満ということで、さぞかし辺鄙な場所かボロボロの部屋に違いないと思いきや、意外にもこれが結構普通なのである。 最安値は、千葉県南西部にある2LDK・47平米の物件で180万
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