兵庫県川西市で平成24年9月、自殺した県立高校2年の男子生徒=当時(17)=について、日本スポーツ振興センター(JSC)が自殺の原因をいじめと認定し、遺族に見舞金を支払っていたことが24日、分かった。 両親は25年12月、県や元同級生らを相手取り計約8800万円の損害賠償を求めて神戸地裁に提訴。判決は「自殺は予見できなかった」としたものの、県と同級生らに計210万円の支払いを命じた。 判決を受けて、両親は28年5月、JSCに「自殺の原因をいじめと認めてほしい」と見舞金の支給を請求。JSCはいじめを認め、今年3月28日付で支給認定した。 母親(58)は「やっと息子の自殺が3人の同級生によるいじめが原因と明確になった」と話した。また、高校に対し、「いじめと自殺の関連性を判断できない」として県教委へ提出した事故報告書の訂正を求めたという。 JSCは、学校管理下での事故や災害で子供が死傷した場合に