火星の生命の痕跡を探るために、米航空宇宙局(NASA)が昨年11月打ち上げた大型無人探査機「マース・サイエンス・ラボラトリー(愛称、Curiosity〈キュリオシティ〉」が日本時間6日午後2時半すぎ、火星の赤道付近のクレーターに着陸した。 キュリオシティは、全長約3メートルの6輪車で、重さ約900キロ。カメラ17台とロボットアーム、レーザーなどのさまざまな計測器を搭載し、原子力電池を動力として、約2年間にわたり岩石のサンプル分析などを行う。 着陸の模様はNASAからのインターネットTVで全世界に伝えられた。それによると、キュリオシティはカプセルに納められたまま、着陸7分前に火星の大気圏に突入した。間もなくしてパラシュートが開き減速した後、キュリオシティを下に抱えた母船が切り離された。母船は4つのジェットを逆噴射しながら降下し、高さ約20メートルで空中に浮遊しながら、3本のワイヤで結んだキュ