昨季終了時、シャビはバルサを辞めるつもりでいた。 ベンチで過ごす時間が増えた自分は、もうチームの役に立っていない。 優勝をかけた最終節の大一番アトレティコ戦も最後の十数分間ピッチに立っただけ。 挙げ句、優勝を逃した。 2つの大きな失望で終わった'13-'14シーズンは、自分の長いキャリア中、最悪のひとつに数えられると後に明かしている。 親しいチームメイトやメディア関係者に決心を伝えたシャビの元には、移籍オファーが殺到した。魅力的だったのは17年前シャビをトップチームに引き上げたファンハール(マンチェスター・ユナイテッド)や、ともにポゼッションサッカーを極めたグアルディオラ(バイエルン・ミュンヘン)からのもの。 しかしCLでバルサの対戦相手になり得るチームは避けたかったため、行き先はMLSかカタールのクラブに絞った。 ニューヨーク・シティなど具体的な名前が報じられたのはこのタイミングである。