5日に閉幕した女子ワールドカップでは、なでしこジャパンの粘り強い戦いぶりを堪能させてもらった。最後に散ったとはいえ、2大会連続で決勝進出を果たし、決勝トーナメントで無失点だったアメリカから2ゴールを奪ったのだから大したものだ。 対照的に、何とも消化不良な戦いに終始してしまったのが、ラ・ロヒータの愛称で呼ばれるスペイン女子代表だ。 個々の能力、パスワークの質は高いのに、肝心の崩しの形がなかなか見いだせない。そして時間の経過と共にリズムが落ち、一度リードされると焦ってミスを連発する自滅パターンに陥ってしまう。 1分2敗のグループ最下位に終わった彼女たちの戦いぶりからは、大舞台での経験不足が色濃く感じられた。 初出場のワールドカップなのだから仕方のない部分もあるとはいえ、選手たちのポテンシャルをあと10%でも引き出すことができれば、少なくともグループリーグ突破は十分に可能だったと思えてならないの