19年8月期第一四半期(18年9〜11月)の国内ユニクロ既存店売上高(EC含む)は95.7と前年同期の108.4から失速。立ち上げの9月こそ106.0と好調だったものの10月は90.0、創業祭で挽回を仕掛けた11月も95.7と低迷を脱せないでいる。早い冷え込みに押し上げられた前期から記録的に暖かかった今期という気候変化が主要因で、防寒衣料への依存度が高いユニクロには強い逆風となったが前々年比では103.74と水準は維持しており、“ユニクロ離れ”を危惧する状況ではない。が、その兆候は確実に広がっている。 失われた価格のインパクト 気象庁の長期予報では暖冬を予想しているから、50年ぶりの極寒だった前年からの反動は大きいと危惧されるが、問題はそこにあるのではない。ダウンやヒートテックといった防寒アイテムへの過度な依存もともかく、価格の高止まりとウエアリングの陳腐化という根本的な問題が指摘されるの