信州大学大学院 医学系研究科教授の能勢博氏は、携帯型カロリー計を用いた遠隔型運動処方システムの実証実験の結果について、「ITヘルスケア 第八回学術大会」(2014年5月24~25日、東京医療保健大学)で発表した。講演タイトルは「メリハリをつけて歩く『インターバル速歩』」である。 能勢氏は「体力の低下こそがさまざまな生活習慣病の要因」(同氏)との仮説を立て、10年以上前から「インターバル速歩」と呼ぶ体力増進のためのトレーニング法を提唱してきた。これは、最大体力の70%以上のペースでの速歩と、同40%以下のゆっくり歩きを3分ずつ繰り返すというもの。 この方法の有効性を検証するために、同氏らのグループでは「熟大メイト」と名付けた携帯型カロリー計を開発。3軸加速度センサーと気圧センサー(高度計)を内蔵し、歩行時の運動エネルギーと位置エネルギーの測定結果から、独自のロジックによって歩行時の消費エネル