渋滞しやすい交差点として有名な大阪市北区西天満。その交差点の傍には、センセーショナル過ぎる看板ゆえに、大阪市民なら知らない人はいない名物靴屋さんがある。黄色い看板には赤字で「店じまい売りつくし」の文字が躍り、さらに、「もうあかん やめます!」と悲痛なメッセージをしたためた垂れ幕までデカデカと掲げている。 店の名は「靴のオットー」。初めて店の前を通りかかる人は誰しも、「老舗の靴屋さんにも不況の波が!?」と心配しながら看板をマジマジと眺める。しかし、数分後には違和感を覚えるのだ。なんせ、看板はところどころススで汚れ、塗装もはげかけている。いくら交通量が多い交差点に面しているといっても、この古び具合からはとても最近かけられた看板とは思えない…。一体いつから売りつくしセールが始まったのかが気になる。ここはひとつ、突撃調査に踏み切るか…。 店をたたもうとする度に奇跡が起こる不思議 意気込んでみたもの