最近新宿の西口を歩いていて否応なく嫌な気持ちになるのは、東京モード学園のコクーンタワーが目に入るからに他ならない。アヤツは典型的な「ばかけんちく」のアトリエ・タイプ暴走系である。つまらない独りよがりのコンセプトとケッタイな形があまりに奇天烈で不快極まりない。 しかもだ。アヤツはSwiss ReのCity of Londonにある"30 st Mary Axe”から形をパクった引用したのは間違いないと思う。Mary Axeに白い非対称な柄を持つキモイ殻を被せているのだが、その殻が繭のメタファーなのだろう。一方でアヤツとは異なり、Mary Axeのほうには不快を感じないどころかとても美しく思うのだ。こういう事実があるときに、なぜアヤツにこんなにも不快な思いを感じるのかと考えてふと気づいたのが、アヤツの形が非常に不自然であるということだ。きれいな多面体に気味の悪い汚い白い殻を被せられているのを見