米マサチューセッツ工科大学(MIT)の研究室から誕生した新興企業が、現行のリチウムイオン電池の2倍のエネルギー密度を実現する技術を開発、2017年には商品化する計画であることが明らかになりました。 負極に極薄リチウム金属フォイルを採用 MIT卒のキチオ・フー氏が2012年に創業したSolidEnergy Systemsが、エネルギー密度2倍を実現しつつ、現行のリチウムイオン電池と同じくらい安全かつ長持ちするリチウム充電池を開発しました。 新開発の電池は、一般にリチウムイオン電池の負極(アノード)に用いられているグラファイトを、エネルギー密度が高い、極薄のリチウム金属フォイルに置き換えることで、電池容量を大幅に上げることに成功しています。 この極薄リチウム金属フォイルは、従来のリチウム金属アノードの約5分の1の厚みしかなく、他のアノード素材であるグラファイトやカーボン、シリコンと比べてもはる