今年5月にGoogleが従業員構成データを開示してから、LinkedIn、Yahoo!、Facebook、Twitterなどが追従し、先週にはAppleも公開した。これで、ほぼ全てのIT・テクノロジー大手が公表したことになる。数字を見ると、偏りが顕著だ。Apple、Facebook、Googleの場合、男性が7割。技術系職だと8割を超える。米国の労働人口における男性の比率は53%なので、男性に占められた産業と言えるだろう。白人の比率は55%-61%。白人が多いという指摘もあるが、実は米国における白人の人種比率(7割前後)よりも小さい。目立つのは米労働人口で6%程度のアジア系で、Appleの技術系職だと23%。Facebookでは41%、Yahoo!だと57%である。 しかし、なぜIT・テクノロジー大手は従業員構成データを自ら率先して公開しているのだろう。きっかけは、今年3月に市民権活動家の