「ものづくり白書」といえば、世界に冠たる日本の製造業の現状分析をする経済産業省編集の刊行物だ。だが、6月5日に政府が発表した「2012年版」をみると、主役は「日本の匠(たくみ)」でなく、独フォルクスワーゲン(VW)や米アップルの経営手法だ。白書は通常、4部構成になっており、筆者がここ数年読み比べているのは第2章「我が国ものづくり産業が直面する課題と展望」だ。出だしから「ものづくりのデジタル化」登場
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