フォトジャーナリストの小平尚典氏が撮影したスティーブ・ジョブズ。1987年から米国で撮影してきた小平氏いわく「製品発表会でのジョブズは、いつも自信に溢れていた」(写真/小平尚典) 「創業者」という言葉では収まりきらない比類なきカリスマ。米アップル社を創業したスティーブ・ジョブズが2011年10月5日に亡くなって10年が経つ。美学を貫き、妥協を許さなかった彼から私たちは多くを学んだ。AERA 2021年10月11日号は「ジョブズ没後の10年」を特集。不在の「10年」を問う。 【眼光鋭いスティーブ・ジョブズ氏…80年代から撮り続けた小平氏の貴重な写真はこちら】 * * * 「十年一昔」という言葉がある。現代の偉人、スティーブ・ジョブズの急逝は、私たちの多くにとって、まだ記憶に新しいニュースだ。あれから10年、世の中は大きく変わった。 彼が亡くなった2011年は東日本大震災のあった年。米国は