米国では、大統領候補を決める選挙が着々と進んでいる。共和党候補のドナルド・トランプ氏は、大統領選挙の強さの指標となっていた「集めた選挙資金」では必ずしも優位ではないにもかかわらず、人々の人気を集めている。トランプ氏は、目につくものにとりあえずかみついて、「強いアメリカの復活」という分かりやすいゴールを設定して、善戦しているように映る。 筆者は米国で暮らしているが、米国市民ではないため、大統領選挙に関わり合いを持てない。日本に住む人と同じく、外野の人間だ。しかしながら、ニュースでは必ず大統領選挙の話題が出てくる。当地の人との会話の話題にもよく上るため、興味深く追いかけているところだ。 トランプ氏はテクノロジー企業にもかみつく トランプ氏の矛先はあらゆる方向へ向いており、テクノロジー企業もその例外ではない。例えば、米Washington Postを買収したジェフ・ベゾス氏率いる米Amazon.