人気の日本語入力システム「Mozc」。「Google日本語入力」のオープンソースソフトウエア(OSS)版だ。開発チームの中心メンバーは著名なOSSの日本語処理システムの開発に携わってきた技術者たち。OSSとして公開するのは自然なことだったと語る。 小松氏:Google日本語入力は、我々2人の「20%プロジェクト」として始まりました。勤務時間の20%を、現在の業務とは別の研究開発に充てられるGoogleの制度です。僕は学生の時、PRIMEと呼ぶ予測入力方式の日本語入力システムをOSSとして公開していました。 工藤氏:私も学生時代、「MeCab」という形態素解析システムをOSSで公開していました。Google日本語入力の開発を始める前、私は、Google検索の「もしかして」機能を開発していて、誤入力から正しい言葉を推定する機能などが変換効率の向上に応用できると思いました。2人の技術と、Goog