国内の”知の最前線”から、変革の先の起こり得る未来を伝えるアスキーエキスパート。KDDI総合研究所の帆足啓一郎氏による人工知能についての最新動向をお届けします。 スマートスピーカーの登場により、人間と同じ言葉で会話ができる「対話型AI」がいよいよ本格的に普及しつつある。その最先端を突っ走っているのが、スマートスピーカーをそれぞれ発売しているAmazonとGoogleである。圧倒的なリソースと技術力を武器に革新的な研究を推し進め、次々と発表しているGoogleに対し、Amazonの対話型AIにおける新しい機能の強化は比較的地味なものにみえる。しかし、その実態を分析すると、同社のしたたかな戦略が垣間見える。 本記事では、最先端の自社技術によって対話型AIの多機能化を図るGoogleに対し、Amazonがとっているオープン戦略に着目し、両社の対話型AIの今後について読み解く。 Google I/