米グーグルが、1月19日にテスト版の発売を中止した眼鏡型のウエアラブル端末「グーグルグラス」について、全くの別物として作り替えるための研究開発に入ったことが10日までに分かった。開発の中心は、米アップルの携帯型デジタル音楽プレーヤー「iPod(アイポッド)」の生みの親で、グーグル傘下となったベンチャー企業の創業者、トニー・ファデル氏(45)が担う。盗撮やプライバシー侵害のリスクに加え、心身への悪影響も指摘され、グーグルはいったん、グーグルグラスの製品化は不可能と判断したが、かつてのライバルの知恵を借りて再挑戦する。しかし完璧主義者で知られるファデル氏だけに、製品化に成功するまでには相当な曲折がありそうだ。 リーダーは宝飾デザイナー 欧米メディアの報道によると、ファデル氏は、昨年5月からグーグルグラス計画を率いる米有名女性宝飾デザイナー、アイビー・ロス氏の力を借り、ゼロから再設計するという。