<米ハイテクの時価総額ビッグ5のなかで、アップルだけが落ちこぼれる可能性が出てきた。豪華な新社屋を建てると社運が傾くジンクスも気になる> アップル、アルファベット、マイクロソフト、アマゾン、フェイスブック──アメリカで最も時価総額の高い企業の上位5社(「ビッグ5」)だ。2025年までに、少なくとも1社がこのリストから消える確率が高い。 果たしてどこが消えるのか? 最有力候補は、総工費50億ドルをかけて宇宙船型ともドーナツ型ともいえる新本社を作り、入居を始めているアップルかもしれない。 アップルの今後の展望を「巨大建築コンプレックス」──本社を豪華にするほど成功から遠ざかる──という説を頼りに予想するのは、単純だが興味深い。 著名投資家のマーク・アンドリーセンは数年前、凋落しそうな企業を見分ける10の兆候を発表した。7番目に挙げたのは「豪華過ぎる新本社の建設に巨額のカネを注ぎ込むこと」。なぜ