アメリカでアイスホッケーの育成年代の指導に携わっている若林弘紀氏(中央)。世界から見た日本の現状は「異質」だと語った 「甲子園の真逆をやること」 ――日本の柔軟性の無さと欧米の良い事例を知る若林さんは、日本のユーススポーツはどう向かっていくべきだと思いますか? やった方がいいことはほぼ決まっています。一番やらなければいけないことは『競技構造改革』です。基本的には今の甲子園の真逆のイメージに近いです。野球という国民的なスポーツにも関わらず、レベル分けやリーグ戦を行わずにプレーしています。 アメリカでも反発があったくらいですので、変化を嫌う日本でいきなり全国的に実施することはそんなに簡単なことではありません。だからまずは地方大会の改善から始めるべきだと思います。地方で週末に行われている大会で、できるだけリーグ戦を実施する。時間を短縮してもいいので、予選リーグをしてから準々決勝、決勝を行う。見本