鍼灸治療で注意すべきこと 鍼灸を避けないといけない場合は、妊婦、西洋医学的な緊急措置や外科的治療を優先すべき例、抗凝固薬服用例、出血傾向例、感染症例、糖尿病や悪性腫瘍などの易感染症例、不整脈や心不全例などがあります。飲酒後の施術は避けるべきです。 鍼灸治療の有害事象 鍼灸は、刺入時痛ならびに鍼刺激による末梢血流増加や筋肉の弛緩による眠気やだるさなどの生体反応以外に、治療中の症状悪化や失神・嘔気・嘔吐・下痢・めまいなどの自律神経反応、筋力低下、血管拡張による痒み、発汗、頭痛などの副作用がみられます。 鍼による事故としては、折針などによる針の皮下埋没、血管損傷による皮下出血や血腫形成、皮膚病変、穿刺手技による筋損傷、脊髄損傷、末梢神経損傷、内臓損傷、不潔操作による感染などです。また、穿刺時だけでなく穿刺後の針刺し事故にも注意が必要です。 灸には、熱刺激により血流が良くなるため眠気やだるさなどの