カイには、きょうだいはいません。わたしの友人には、障害者のきょうだいの立場の方が多くいます。 昔、児童相談所のベテラン心理士と話をした時のことを思い出します。 その方は「私には障害者の家族はいませんが、よくご家族に障害者がいますか?と聞かれるんですよね。今はだいぶ変わってきましたが、それだけ福祉に関わる人にはきょうだいだった人が多かったんです」と話してくれました。 わたしが「カイパパ」という自閉症の子の親である立場を明らかにして活動しているため、出会った人から「自分は親です」「自分にはきょうだいがいます」と話してくださることがあります。 その中には、福祉や法曹の仕事など、障害に関わる仕事を選んだ方がいます。みんながみんなというわけではもちろんありませんが、進路の選択にきょうだいの存在が影響をしていると感じます。 親にもいろいろなタイプがいます。 「あなたは、きょうだいの面倒をみる責任はない