昨日書いた「シェルのリダイレクトを『こわいものなし』というくらい完全に理解しよう」に、随分とブックマークやトラックバックをいただきました。それらのフィードバックを拝見して、僕の説明にいたらない所があったと思いますので、ここで補足します。 コマンド実行単位≒simple command パイプ記号「|」や逐次実行の記号「;」を含んだ長いコマンドラインも、1つのコマンドとその引数、それとリダイレクト指定からなる“成分”に分解できます。こういった成分をなんと呼ぶか僕は知らないので、仮に「コマンド実行単位」とでも呼びましょう。 シェルの構文(grammar)的概念としてsimple commandというものがあります。ここで言ったコマンド実行単位は、ほぼsimple commandだと言っていいでしょう。「ほぼ」と付けたのは次の理由からです; 「コマンド実行単位」は、1つのプロセスを起動することを