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ブックマーク / hokke-ookami.hatenablog.com (29)

  • 『君たちはどう生きるか』 - 法華狼の日記

    喪失感をかかえた少年が、家族につれられて田舎へやってくる。そこは少年にとって優しくも、どこか表面的な世界。やがて少年は周囲に出没する鳥を気にするようになり、危険な行動をはじめていく…… 宮崎駿の原作脚監督による、2023年7月14日公開のアニメ映画。吉野源三郎による同名の書籍やコミカライズは未読だが、物語を追うことに支障は感じなかった。 www.ghibli.jp まず公開されていなくて気になっていた映像だが、予想よりも劇場作品らしい絵コンテ、緊密なレイアウトになっていた。 窓枠や柵をこえて回廊をすすむカットの多用が、平面なはずの手描きアニメに世界の奥行きをもたらし、異界にむかう主人公のドラマとも一致する。 『ハウルの動く城』以降、描線が太く溶けていった宮崎駿作品には良くも悪くも年齢を感じていた。しかし田雄が単独作画監督として入った今作は、キャラクターの全身が連動して動いて肉体の上を衣

    『君たちはどう生きるか』 - 法華狼の日記
    amamako
    amamako 2023/07/15
  • キャンセル・カルチャーと妥当批判のパラドクス - 法華狼の日記

    三者が焦点化しているのは例の「呉座〜オープンレター問題」で、議論の相容れなさは明白。藤崎氏の姿勢は冒頭の「CCは存在しない。ただCされる者がいるだけ」に象徴され、どの程度のペナルティが妥当かというCの「相場」は社会的合意形成をとしつつ「差別主義者は社会から退場しなければならない」。→— 大野左紀子 (@anatatachi_ohno) 2022年4月21日 三者が焦点化しているのは例の「呉座〜オープンレター問題」で、議論の相容れなさは明白。藤崎氏の姿勢は冒頭の「CCは存在しない。ただCされる者がいるだけ」に象徴され、どの程度のペナルティが妥当かというCの「相場」は社会的合意形成をとしつつ「差別主義者は社会から退場しなければならない」。→ id:ohnosakiko氏による上記ツイートのツリーは見たが、id:hokusyu氏の文章もふくめて書籍の中身はまったく読んでいない。 さて、批判を受け

    キャンセル・カルチャーと妥当批判のパラドクス - 法華狼の日記
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    amamako 2023/06/18
  • 『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ』定年退食 - 法華狼の日記

    NHKBSで4月に初放送され、最近に地上波でも放送されている帯ドラマ。数十年前に発表された大人向けのSF短編を15分枠でほぼ忠実に映像化した一編。 www.nhk.jp 原作は1973年、ちょうど半世紀前が初出。近未来SF映画『ソイレント・グリーン』からの影響が指摘されるが、以前に視聴した時は似ているとは思えなかった。 『ソイレント・グリーン』 - 法華狼の日記 藤子F作品への影響がよく指摘されるが、きちんと見比べると、それほど明らかな影響を受けているとは思えない。 特にSF短編『定年退』の元ネタといわれるが、似ているのは文明の黄昏と自らの退場を老人が受け入れる場面くらい。ソイレント・グリーンにあたるような衝撃的な小道具は登場しない。 逆に、昨年に公開された映画『PLAN 75』へ影響をあたえていると聞いたが、プライムビデオで見放題だが未見なままなので何ともいえない。 PLAN75 倍賞

    『藤子・F・不二雄SF短編ドラマ』定年退食 - 法華狼の日記
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    amamako 2023/06/04
    あのベンチを排除ベンチにするのはなかなか上手いなぁ
  • 『ルックバック』で「怪物」が顔を見せた描写は安易と思ったのが正直な感想 - 法華狼の日記

    ジャンププラスで公開された藤本タツキ『ルックバック』。藤野と京、学級新聞に4コマ漫画をのせる少女ふたりをとおして、さまざまな表現と表現者へのオマージュを感じさせる。 shonenjumpplus.com 技巧的でいて読みやすい。流し読みでも主人公の心情を追っていけるし、じっくり組みこまれた小ネタを読み解く楽しみもある。 全体としては、いきがる子供を力強く肯定していくところが良い意味で珍しい、と思った。 ただし、中盤でさしこまれる悲劇の「怪物」だけは、あまり作りこまれてないし、その雑さが魅力に転化しているとも言いがたい。古臭く平凡なB級映画のキャラクターイメージを安易に引用しただけに見えた。 そうしたB級映画で登場する「怪物」にしても、まったく進歩がないわけではないのに。たとえば韓国映画では、十年以上前からさまざまな挑戦が見られている*1。偏見を逆用するものもあるし、いったん限界までよりそ

    『ルックバック』で「怪物」が顔を見せた描写は安易と思ったのが正直な感想 - 法華狼の日記
  • 歴史認識論争についての記述を読むかぎり、DavitRice氏の記憶力や要約力は信用しづらいし、誠実な対応をする信頼ももちづらい - 法華狼の日記

    hokke-ookami.hatenablog.com 上記エントリと関連あるようなないような話。 日刊ゲンダイなどに寄稿しているid:DavitRice氏の下記エントリで私が言及されていた。 davitrice.hatenadiary.jp 応答を求める意見が第三者からあったので*1、「北村紗衣」氏の誤記などをコメント欄で指摘した。 しかし返答や反論のコメントがないのはいいとして、簡単な修正すらないまま新しいブログエントリが上げられている。 もちろん、指摘を黙殺することも個人の自由ではある。意見が長文になるほど反応が難しくなることも理解するし、単純に読みやすさを損ねてしまう問題もある。 しかし今後も応答が期待できないと思わざるをえないので、別エントリに対する歴史認識についてのコメントのみ、記録をかねて下記に転載しておく*2。 ツイート*3などでDavitRice氏自身が関連づけている1年

    歴史認識論争についての記述を読むかぎり、DavitRice氏の記憶力や要約力は信用しづらいし、誠実な対応をする信頼ももちづらい - 法華狼の日記
    amamako
    amamako 2021/07/20
    巻き込んでしまった僕が沈黙しているのもあれなので、記事書いたhttps://amamako.hateblo.jp/entry/2021/07/21/180748
  • 人種差別を流布した「ひろしまタイムライン」に「表現の不自由」を見る - 法華狼の日記

    原爆投下時の広島にSNSがあったという仮想で、過去を現在に再演するNHKの企画が「ひろしまタイムライン」。 1945ひろしまタイムライン|NHK広島放送局 当時を記録した3人の日記を細分化して編集し、現在の日付にあわせて実際にツイッターへ投下していく。 そして中学一年生の日記にもとづくアカウントが投下したツイートひとつが、民族差別をあおる状況になっている*1。 【1945年8月20日】 朝鮮人だ!! 大阪駅で戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる!#ひろしまタイムライン#もし75年前にSNSがあったら— シュン@ひろしまタイムライン (@nhk_1945shun) 2020年8月19日 【1945年8月20日】 朝鮮人だ!! 大阪駅で戦勝国となった朝鮮人の群衆が、列車に乗り込んでくる! 一応、内容が人種差別を扇動するものであれ、当時の幼い視点による生の感情を記録したものとして興

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  • 日本人観光客、中国(大陸)に行かないのにロシアには行くんだ…… - 法華狼の日記

    観光先として中華人民共和国が忌避されているらしいというid:zaikabou氏のエントリを見ていて、ひとつ思うところがあった。 日人観光客、中国(大陸)に行かない問題 - 日毎に敵と懶惰に戦う 紹介されているのは以下の通り -2DAYS ―2日で行く海外― 香港(中国)/マカオ(中国)/台北(台湾)/平渓線(台湾)/ソウル(韓国)/済州島(韓国) など 3DAYS ―3連休で行く海外― ウラジオストク(ロシア)/バンコク(タイ)/サムイ島(タイ)/ハノイ(ベトナム)/アグラ(インド)/セブ島(フィリピン) など 4DAYS&5DAYS ―有休や長期休暇で行く海外― イスタンブール(トルコ)/バルセロナ(スペイン)/ウィーン(オーストリア)/ メキシコシティ(メキシコ)/ローテンブルク(ドイツ)/ハバナ(キューバ) など 香港とマカオはあるんだけれど、中国大陸は全くない。 独裁国家でありつ

    日本人観光客、中国(大陸)に行かないのにロシアには行くんだ…… - 法華狼の日記
    amamako
    amamako 2019/05/31
    チベット旅行、行かないほうがいいのかと思ってたけど、ダライ・ラマが推奨してるなら行こうかな
  • 難民に裏があるアニメを、みんなもう忘れたのだろうか - 法華狼の日記

    id:hokusyu氏の下記ツイートに対して、そんな作品を見たことがないというリプライばかりついている。 最近の私はアニメを見る数が減り、放映されている半分くらいしか全話に目を通さないが、それでも思いあたる人気作はいくつかある。 たとえば『進撃の巨人』で、人類の脅威となる巨人側のキャラクターは、避難民にまぎれるかたちで内部に侵入していた。その展開がTVアニメ2期ではメインとなったが、見ていた人が少なかったのだろうか。 TVアニメ「進撃の巨人」Season 2公式サイト もともと人類を守る壁への信頼を信仰へ位置づけ、武器をとって戦うことを賞揚した作品である。実際に細部を見れば違う構図もあるが、現代日の気分を反映した作品の受容が見られることは否定できない。 より現代の気分を反映した作品として、WEB小説を原作とするTVアニメ『魔法科高校の劣等生』もある。そのクライマックスが、密入国者の暗躍と

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  • デマサイト「netgeek」は、2ちゃんねるまとめブログ管理人が運営しているという豆知識 - 法華狼の日記

    ここ最近にうまく集客しているのを見かけるし、下記のように批判されることも多くなっている。 「沖縄デモ集団の正体は中国」というnetgeek記事は当か ソースの「公安調査庁レポート」を読んでみた デマ以外でも、twitterを規定どおりの転載や合法的な引用をせず、スクリーンショットで掲載している問題などもある。 たとえば水素水で収益をあげることを批判する記事で、手間よりも収益を優先するようにid:ch1haya氏の写真を無断転載していた。 はてなブックマーク - 金儲けのために水素水販売に手を出した8つの大手企業 | netgeek ハンズの写真勝手に自分のツイートからパクられててまじおこです。新宿ハンズの上の方の階エスカレーター降りてすぐだからてめえらで撮ってくりゃいい ただ、その内容への賛否を見ていると運営者についてあまり知られていないようなので、紹介しておく。 まず、netgeekと

    デマサイト「netgeek」は、2ちゃんねるまとめブログ管理人が運営しているという豆知識 - 法華狼の日記
  • NHKがアンケート集計した『ニッポンアニメ100』の雑感と、ランクインしていない8作品 - 法華狼の日記

    アニメの百周年を記念して、NHKが視聴者のWEB投票で「ベスト・アニメ100」を決定していた。 http://www.nhk.or.jp/anime/anime100/ もちろん異論も多々あるようだが*1、TV局の集計したベスト作品としては、相当に新しい作品ばかりランキングしているだけでも貴重だと感じられる。 http://www.nhk.or.jp/anime/anime100/ani_report/ 1位 TIGER & BUNNY2011年 2位 劇場版 TIGER & BUNNY The Rising2014年 3位 魔法少女まどか☆マギカ2011年 4位 ラブライブ! (TVアニメ1期)2013年 5位 ラブライブ! (TVアニメ2期)2014年 6位 劇場版 TIGER & BUNNY The Beginning2012年 7位 コードギアス 反逆のルルーシュ2006年 8

    NHKがアンケート集計した『ニッポンアニメ100』の雑感と、ランクインしていない8作品 - 法華狼の日記
  • 『この世界の片隅に』そしてさらにその片隅に - 法華狼の日記

    以前に、『原爆文学という問題領域』という川口隆行広島大学准教授の著作を読んだことがある。原爆をモチーフにした様々な表現を評し、それが受容された過程や原爆観の変化も論じ、表現を脱政治化しようとする欲望へ警鐘を鳴らす内容だった。 こうの史代『夕凪の街 桜の国』に対しては、復興の手が届かない被爆者を中心的に描きながら在日朝鮮人被爆者の存在が回避されており、おかげで2ちゃんねるをふくむ広い範囲で高評価されたのではないか、という指摘が印象に残った。しかし、現実を切り取る表現において全てを描き切ることは不可能だという留意もされており、全体的には高評価していると感じた。 しかし読み進めていくと、こうの史代氏がファンクラブの掲示板で残念な発言をしていたことも知った。その内容は川口准教授のブログでも批判されている。 http://ameblo.jp/kawataka/entry-10004305360.ht

    『この世界の片隅に』そしてさらにその片隅に - 法華狼の日記
    amamako
    amamako 2016/11/08
    "まあでも、山口氏の文章でいちばん意外だったのは、実は、日本に暮らしながらこの国を好きでない人がいる、という事でした。(投稿者: こうの史代  投稿日: 9月11日(日)00時57分6秒)"
  • 上げたのは4日後 - 法華狼の日記

    星海社のWEBメディア「最前線」に掲載されている『まりんこゆみ』。 『まりんこゆみ / Marine Corps Yumi』著者:野上武志 原案:アナステーシア・モレノ | 最前線 主人公の女子高生の視点から、1頁単位で“アメリゴ海兵隊”の豆知識を描いていく漫画作品である。 2015年1月に公開された第101回で、沖縄アメリゴ軍基地のゲートガードが登場し、対応すべき相手として基地反対運動が描かれていた。 『まりんこゆみ / Marine Corps Yumi』第101回著者:野上武志 原案:アナステーシア・モレノ | 最前線 「ヒートアップして事故ると大変なので ソフトな対応を心がけます」と2コマ目に書かれている。 しかし2月、沖縄米軍基地において、反対運動側で「ヒートアップ」を抑えようとした人が逮捕された。 社説[刑特法で2人逮捕]信じ難い不当拘束 なぜ | 社説 | 沖縄タイムス+プラ

    上げたのは4日後 - 法華狼の日記
  • もしビートルズのイベントにどこかの軍隊が原子力潜水艦で参加しようとしたならば - 法華狼の日記

    ビートルズファンは「違う、そうじゃない」と思うんじゃないかな……ということをSF作家の野尻抱介氏*1のツイートを見かけて思った。 あくまで潜水艦は移動手段で、特に現有兵器から引いたわけでもない『イエロー・サブマリン』*2を連想する理由がわからない。 さて、話題になっている『ガールズ&パンツァー』にまつわる一般質問は2013年と古いもので、当時の町議自身のブログから説明を引くと下記のとおり*3。 都市公園法に触れる戦車の展示 | 菊地 昇悦のより道ブログ 町は環境・観光・町づくり・都市計画マスタープランなど多面的な実施計画を作成しています。これらの計画では観光地として景観を重視しています。戦車を観光目的として展示することは計画を無視するもので、都市公園法からみても問題があります。 オリンピックに向け、「おもてなし」を強調し外国人を呼び込むことに意欲を示しましたが、戦車を観光の目玉にする町はど

    もしビートルズのイベントにどこかの軍隊が原子力潜水艦で参加しようとしたならば - 法華狼の日記
  • 杉田水脈ブログの「【日本国の恥晒し】流石に怖かった今回の国連」というエントリタイトルが自己紹介としか読めない - 法華狼の日記

    元衆議院議員のブログとして、BLOGOSにも転載されつづけている*1。そんな杉田水脈ブログで国連人権委員会のエントリがあげられていた。 杉田 水脈(すぎた みお) 公式ブログ : 【日国の恥晒し】流石に怖かった今回の国連 大量の左翼軍団です。 大型連休でもない、また観光シーズンでもないこの時期にスイス・ジュネーブに100人を超す日人が訪れるのはやはり異様です。 彼らは街でも、レストランでも、ホテルでも、国連の中でも一目でわかります。 ハッキリ言って“小汚い”なんでこんなにきたない人ばっかりで集団を作れるのか不思議です。 こういう政治家が同国人を敵視するのは珍しくないが、集団になっていることを異常視するのは珍しい気がする。 (あっちはツアーで来ているのか、胸にバッチを付けています。そういうツアーを専門的に請け合うところがあると優美子さんに聞きました。そこからして規模が違う。) つまり恒例

    杉田水脈ブログの「【日本国の恥晒し】流石に怖かった今回の国連」というエントリタイトルが自己紹介としか読めない - 法華狼の日記
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    amamako 2016/03/03
    この件といい性差別問題といい、最近の日本の国連軽視・敵視ってホントやばい水準に達している気がするなぁ。
  • 青林堂と青林工藝舎、どうして差がついたのか - 法華狼の日記

    約一ヶ月前、facebookで難民差別イラストを公表して批判をあびた、はすみとしこ氏。BBCも報道していた。 シリア難民少女の写真を日人が挑発的なイラストに……人種差別か - BBCニュース そのイラスト集が商業出版されるという。発売前だがAmazon.jpの「日政治」カテゴリでベストセラー1位になっている。 そうだ難民しよう! はすみとしこの世界 作者: はすみとしこ出版社/メーカー: 青林堂発売日: 2015/12/19メディア: 単行この商品を含むブログ (8件) を見る 悪名であってもfacebookで注目されたため出版にこぎつけたのだろう。だからといって批判すべきではなかったという話にはならないが。 そもそも、はすみとしこ氏が保守的な漫画で商売することや、それを世界に広めようとすることは、今回が初めてではない。 フランスのアングレーム国際漫画祭に、従軍慰安婦をモチーフにし

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    amamako
    amamako 2015/11/08
  • 作品が「右傾エンタメ」と評価された小説家が、チャンネル桜に援護されたことを喜ぶ - 法華狼の日記

    「右傾エンタメ」とは小説家の石田衣良氏による造語で、娯楽小説の傾向を論じた朝日新聞記事でとりあげられていた。 http://www.asahi.com/national/update/0617/TKY201306170494.html 【中村真理子、山田優】近頃、エンターテインメント小説に、愛国心をくすぐる作品が目立つ。なぜ、読者の心をつかむのか。 安倍晋三首相も「面白い」と太鼓判を押す今年の屋大賞受賞作、百田尚樹「海賊とよばれた男」は「日人の誇りを失うな」と訴えかけ130万部超のベストセラーに。 「右傾エンタメ」とは石田さんの造語。「君たちは国のために何ができるのか、と主張するエンタメが増えているような気がします」。百田さんの2006年のデビュー作「永遠の0(ゼロ)」から気になっていたという。同じ年、安倍首相の「美しい国へ」がベストセラーになった。 石田さんは「かわいそうというセンチ

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  • 『アイカツ!』の卒業式で大笑い - 法華狼の日記

    また『さくら荘のペットな彼女』に対して、しょうもない与太が飛ばされているらしい。 不可解な“原作改変”繰り返し、視聴者を挑発し続けた『さくら荘のペットな彼女』いよいよ最終話|日刊サイゾー 先日放送されたばかりの第23話「卒業式」において、原作では描写されていた国歌斉唱シーンおよび式次第から「国歌斉唱」の項目が削除され、日の学校なら来掲げられて然るべきである日国旗が描かれていなかったせいだ。 やれやれ戦時中かよと肩をすくめつつ、たまたま見ていた『アイカツ!』が、くしくも同じ第23話の「アゲハなミューズ」で卒業式を描いていた。 http://movie.dogatch.jp/episode/24267 こちらの主人公は送る側だが、そのアニメとして割り切った清々しい描写に、薄っすらとした笑みがこぼれてしまった。 この作品は、アイドル養成の名門校「スターライト学園」へ通う少女達を描いている。

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    amamako 2013/03/30
    記事で取り上げられているサイゾーの記事が俗情と結託しすぎていて反吐が出る。こういう批評をきちんと「ていどがひくい」として批判しているアニメ批評論者が法華狼氏ぐらいであるという状況にもね。
  • 「必要悪」という言葉はしばしば犠牲を強要する口実となる - 法華狼の日記

    横から口を出す形になるかもしれないが、昔にかかわったこともあり、気になったので。 Naoki Takahashi氏の「まおゆう魔王勇者」解説。まおゆうは当にネオリベで戦争賛美なのか? - Togetter 個人的に連想したのが、マンガ『南京の真実』の終盤に登場した台詞。 『1937 南京の真実』の真実 - 法華狼の日記 批判してきた東京裁判を擁護して「しかし…」「時計の針を元に戻すわけにはいきません」「戦後という時代を迎えるための生贄が必要だったのかもしれません―――」と戦犯や遺族を激怒させそうな台詞を口にした そこで最終的に「必要」という単語を選択し、読者も過程にすぎないとして擁護にまわりがちだから、思想面から批判されるのではないだろうか。 作品自体、多くのスレッドをまたがる長大さで、複数視点で描かれているのに、ほとんどエクスキューズらしい描写がなかった。普通なら、「キャシャーン無用の

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    amamako 2013/01/13
    怒られそうなことが分かっているそうなので怒る。創世日記がつまらないって!/ただ、創世日記よりつまらない映画原作を挙げることも出来なかったり。だって、大長編ドラえもんは全部とことん面白いじゃん!
  • 『まおゆう魔王勇者』のきつさは1スレッド目でわかる - 法華狼の日記

    もちろん一般論として、完結した作品を評価するなら最後まで目を通してから、という意見もわかる。部分的に読んだなら、そう読んだ程度の感想でしかない。過去に言及した時は、そう私も書いた記憶がある。 ただ、『ソードアート・オンライン』のTVアニメを最終回まで見て、考えが変わった。当時に高評価された理由のひとつ、キャラクター小説として読めるという主張で考えてこそ、やはり厳しいものがあった。 とにかく読者にとってストレスにならない展開ばかり続き、その奥行きのなさが舞台の広さに反して、世界観の狭苦しさを強調する。軽いネタバレかもしれないが、戦いにおいて直面する敵は最後まで器が小さく、心地良く倒せる相手ばかり。設定上の能力や権力は強くなっても、同じキャラクターが装いを変えて何度も登場するという印象しかなかった。 どれだけキャラクターの数が増えても、それぞれ主人公側と相手側とで種類別けされた範囲にとどまり、

    『まおゆう魔王勇者』のきつさは1スレッド目でわかる - 法華狼の日記
    amamako
    amamako 2013/01/08
    "雑誌連載やTVアニメよりも直接的に読者の感想が作者へとどくことから、本当に敵と味方の境界線がぶれるような展開はできなかった"ネット発の小説とかはよほどうまくやらないとこの罠にはまる気がする
  • 虫プロがアニメーターの劣悪環境を決定づけたという嘘 - 法華狼の日記

    手塚治虫がTVアニメの制作費をダンピングしたことは事実で、現在のアニメーターが困窮している一因とはいえるが、虫プロのアニメーターは意外と高給をとっていた。当時に虫プロへ通っていた女性アニメーターが良い服装をしていたという証言もある。 漫画家として高収入をえていた手塚治虫が金にあかせてアニメ界を押しつぶしたわけではない。今のように商業アニメが多数作られていたはずもなく、東映動画以外の会社は単独で成り立つ力があったとはいいがたい。虫プロは放送局へアニメを売る時点でこそ赤字だったが、関連商品の版権で黒字にさせていた。作品としてのアニメを至上と考えるなら、アニメを関連商品のCMでしかない代物にしてしまったという批判は成り立つが*1、アニメーター環境は当時にあって悪くなかった。 実は、対する東映動画の労働環境こそ良いものではなかった。アニメを作品として成立させるだけの技術と時間こそあったが、仕事に見

    虫プロがアニメーターの劣悪環境を決定づけたという嘘 - 法華狼の日記