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ブックマーク / jun-jun1965.hatenablog.com (12)

  • 2012-05-28

    いつも楽しみにしている産経新聞の石原千秋の文藝時評、今月は文學界新人賞の小祝百々子「こどもの指につつかれる」を、川端の「片腕」の歌取りだろうと書いていたが、それはどうかなあ。小祝のは老女の義手の話だが、「片腕」の男は若いのである。石原さん、近代文学会で、舘健一って人が「片腕」と「茨木」について発表するのを知ってふと思いついたんと違うかなあ。 - 昨年の秋ごろ、集英社インターナショナルの編集者である女性Fさんが、私の朗読会にやってきて、その後塾にも参加した。三月ころ、単行執筆を頼みたいと言ってきたので、浜田山駅前で会った。前に塾でやった「世間学」をにしたいようなので、承諾は与えた。「ようなので」というのは、この人、放っておくと平然と黙っている人で、著者である私のほうが場を盛り上げるありさまだったからだ。年齢も30代かと思ったら、あとで聞いたら20代後半であった。 だが、その後の進

    2012-05-28
    castle
    castle 2012/06/05
    「この企画に横槍が入るとしたら地政学だろうと思ってはいた。佐藤も地政学のところを気にしていた。つまり日本は、ロシヤ北朝鮮シナを近隣に持っているから米国に守ってもらう必要がある。それがこいつは嫌なのだ」
  • 人間関係プロレタリアート - jun-jun1965の日記

    大学一年の時に「人間関係プロレタリアート」という言葉を見つけて、これだ! と思った。それこそがまさに、私が求めていた概念であったのだ。もちろん、自分がそうだという意味でである。しかし、サークルの読書会で、「それは××さんが人間関係プロレタリアートじゃないからですよ」と言ったら、いきなり三年生の先輩が「また、そういう言葉を使いたがるう〜」と嫌な顔をしたものだ。しかし使いたがったのではなくて、それこそ必要な概念だと思ったのである。 「もてない男女」というと、まだ、同性の友達はいるという含みを持ってしまう。同性異性を問わず、貧弱な人間関係しか持てずにいる者を表すために、必須の概念だと思う。それとも何か別の用語があるのか。 (カニさんが「非コミュ」と言っているが、それは違和感がある。コミュニケーション能力というのとは必ずしも関係ないから。ファッションセンスが悪いとか、顔が醜いとか、流行りものに疎い

    人間関係プロレタリアート - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2010/09/25
    「大学一年の時に「人間関係プロレタリアート」という言葉を見つけて、これだ!と思った」「それこそ必要な概念だと思った~同性異性を問わず、貧弱な人間関係しか持てずにいる者を表すために、必須の概念だと思う」
  • 大河ドラマに革命が起きた - jun-jun1965の日記

    うーんまた坂龍馬かよと思っていたら驚いた。『坂の上の雲』もそうだったが、NHKに何が起きたのか。この20年「江戸ブーム」で、それ以前の、厳しい身分制社会、貧農史観は過剰に見直されてしまって、インテリでさえ「お江戸でござる」的にみんな明るく楽しく生きていたみたいな江戸幻想を抱いている人がおり、大河ドラマもその例に漏れず、お姫さまが下級武士デートしたり、家臣のが信長の前へしゃしゃり出たりとえらいことになっていたが、ガラリ変わって、下級武士の貧しく汚い生活をきちんと再現しているではないか。これだこれだ、これが当の徳川時代だ、俺が言いたかったのはこれなんだ、これで「江戸幻想」も吹き飛ぶぜと随喜したぜよ。 上士が下士を切り捨て御免でお咎めなしなんて、ありえないと思うが、シナリオは手だれだ。あるいは、たいてい大河ドラマに出てくる女はみなきれいきれいなお化粧をしていたのが、あの寺島しのぶの砥粉で

    大河ドラマに革命が起きた - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2010/01/11
    「最近、親が死んで死体遺棄で逮捕されるというニュースが多いが、私は母死去後、葬儀、法事、仏壇、墓地、墓石で一千万以上かかっている。これでは貧乏人は死体遺棄せざるをえない」
  • 「卑怯者」と「戦略」 - jun-jun1965の日記

    かつて荷宮和子が2ちゃんねるを批判した際、2chでは「貧乏人」という罵り言葉がない、ねらーがみな貧乏人だからだとした。半分くらいは当たっているが、むしろ徹底的にないのは「卑怯者」という罵り言葉だろう。そりゃそうだ、みんな匿名でガチャガチャ言っているのだから。 さて、『人でなしの経済理論』の訳者・山形浩生によるあとがきに、日の反禁煙の言論は全般的に知性が低い、と書いてある。で、具体的にどれがどう、と言わないのがまさに「卑怯」なのだが、おそらく山形は「戦略」のことを言っているのだろう。そんな真正面からファシズムだと騒いでもダメだよ、戦略を樹てろよ、ということだ。 しかし、このに書いてあるようなトレードオフ理論を禁煙、嫌煙派に示して説得することは、ほぼ不可能だろう。 「戦略」という言葉は、2000年前後に宮台真司がよく使っていたが、それは要するに宮台のが売れる戦略でしかなく、売春防止法の見

    「卑怯者」と「戦略」 - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2010/01/11
    「2chでは「貧乏人」という罵り言葉がない、ねらーがみな貧乏人だから~徹底的にないのは「卑怯者」」「(メディアを精査すれば大体分かるので)戦略が意味を持つのは、単なる個人間の問題か、自分の出世のこと」
  • 「方法」と「方法論」 - jun-jun1965の日記

    小説『天地人』の最初の方に、「方法論」という言葉が出てくる。もはや時代が変わり、信長のような新しい戦いの方法論を考えなければならない、という文脈である。しかし、これは「方法」だけでいいのである。あと続けて読んだら「命題」をもろに誤用していた。 だが学者でも「方法論」を「方法」の意味で使う人は多い。「方法論」というのは、方法に関する議論のことである。「方法」だけでは、普通の言葉過ぎると思うのだろう。これと似た関係にあるのが「美」と「美学」で、「美学が感じられる」という時、実際は「美」でしかなかったりする。 - 『新ゴー宣』で、天皇を気で神だと信じていたのは、大東亜戦争時分に子供だった「小国民世代」だけだと書いてあった。これは興味深い指摘だ。同じように、明治43年までの日人は、それほど天皇を崇拝すべき、畏怖すべき存在だとは思っていなかったのである。 ところがここに面白い事例がある。1929

    「方法」と「方法論」 - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2009/02/19
    「「方法論」というのは、方法に関する議論の事である。方法だけでは普通過ぎると思うのだろう」「これと似た関係にあるのが「美」と「美学」で、「美学が感じられる」という時、実際は「美」でしかなかったりする」
  • 自殺予防キャンペーンの偽善 - jun-jun1965の日記

    十日から自殺予防週間だそうだ。私はこの自殺予防キャンペーンというのを実に胡散臭いものだと思っている。自殺する人間には、それぞれ原因があるわけで、その原因を取り除かないで、自殺だけ止めても意味ないだろう。 たとえば病での自殺というのは、どうしても防げないことはある。医者にかかっていない者なら、医者にかかるようすればいいし、藪医者にかかっていて困っているならいい医者にかかれるようにすればいい。 あるいは借金苦による自殺というのも多い。私は借金をしない主義だが、現代の資制社会というのは、人が借金をするものという前提でできているし、「ローンを組んで何ちゃら」などと、愚か者に借金を勧める業者だっているわけで、街金なんてのは自殺者製造業者みたいなものだ。気で自殺を防止したいなら、無理な借金はやめましょう、って政府が言えばいい。聞いたことがないね。あるいは宝くじなんて、期待値を計算したら絶対当たら

    自殺予防キャンペーンの偽善 - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2008/09/04
    「自殺する人間には、それぞれ原因があるわけで、その原因を取り除かないで、自殺だけ止めても意味ないだろう」「(借金苦については)現代の資本制社会というのは、人が借金をするものという前提でできている」
  • 史上最低の芥川賞受賞作 - jun-jun1965の日記

    最近でいえば、中村文則と双璧をなす。漢語表現をそのまま使っているほか、変な日語が散見される。中味にしても、何ら小説である必然性がなく、これなら、ドキュメンタリーかノンフィションを読んだほうがいいだろう。白英露とかいう女の描写も中途半端だし、「梅」とかいうに至っては、何も描かれていない。まるで明治40年以前の青春小説の出来損ないで、青年二人が主人公なのに、尾崎豊がどうのこうの言っているだけで、「性」については何も書いていないというのが、いかにもシナ人らしい。同人雑誌に載って埋もれていくべきレベルの「小説」である。 石原慎太郎は欠席したそうだが、選評は文章で書いてくれるのではないかな。もっとも、石原が出席しても、受賞作に変りはなかっただろう。 豊崎由美は今回の受賞作に激怒しているが、小川や川上に気で期待していたのか? 豊崎と大森望の「メッタ斬り!」が始まって以来、芥川賞の選考は文学オタク

    史上最低の芥川賞受賞作 - jun-jun1965の日記
  • そうだったのか - jun-jun1965の日記

    宮下整の『戦前の少年犯罪』の大仰な物言いが、勢古浩爾さんの新著で批判されているのを見たが、勢古さんも、その少年犯罪の実態は知らなかったらしい。もちろん私だって知っていたわけではないが、そんなもんだろう、と思っただけだった。濱浩の「十二階下の子供たち」や里見紝『多情仏心』に出てくる不良少年少女を見たって、そんなものだろうと思うし、歴史にせよ文学にせよ、日近代を専攻して新聞などを見ている人には、さして驚くべき話ではない。 ところが、高島俊男先生が、向田邦子が描いているような家庭はエリート家庭だった、と指摘していると知って、たまげた。そんなことは常識だと思っていたからで、なに? あれを「普通の家庭」だと思っている人が、まあ若者とか、歴史を知らない低学歴者はいざ知らず、そんな人がいるのか? と思ったからである。 すると、さらに不安になってくるのだが、戦後の小津安二郎が描いたような家庭も、当時の

    そうだったのか - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2008/04/26
    「戦後の小津安二郎が描いたような家庭も、当時の普通の家庭だと思って観ている若者とか、やはりいるのだろう」「だいたい娘の結婚問題でどうとかやっている映画は、ありゃみな中産階級エリートの家庭」
  • 歴史に学ぶ - jun-jun1965の日記

    第二次大戦で、枢軸国側につくかと思われたイスパニアの独裁者・フランコは、英国のチャーチルを評価していて、黄色人種の国を打ち破ったと言って称賛した。 ルディ・カウスブルックによると、インドネシア独立のきっかけを作った日人を「黄色人種の分際で白人に楯突いた」と言って憎んでいるという。 ドレフュス事件の時、「われ弾劾す」を書いて、ユダヤ人であるがために冤罪を着せられたドレフュスを擁護した大作家エミール・ゾラは、パリの新聞から袋叩きに遭い、亡命した。 藤村の『破戒』の主人公瀬川丑松は「わたしは新平民です、すみません」と謝り、知識人の批判を受けたが、今もなお「部落出身者を総理にできないわなあ」と言う政治家がいる。藤村はまさに、「すみません」と言わざるを得ない当時の空気を描いたのである。 関東大震災の時に、大杉栄と伊藤野枝は、甘粕正彦らに殺されたが、その後、在郷軍人らは、甘粕の助命嘆願を行い、人々は

    歴史に学ぶ - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2008/02/17
    「おとなしくしていりゃあいいものを、ご時勢に逆らうからいけないんだよ」「しばしば、こうした圧制の下では、庶民は保身のために「ユダヤ人(黒人、新平民)なんだからおとなしくしていればいいのに」などと言う」
  • 児童ポルノ規正法改悪に反対する - jun-jun1965の日記

    死刑問題では毅然とした態度を表明したので評価していた鳩山邦夫法相が、児童ポルノを単純所持だけで処罰するなどというとんでもないことを言い出した。 私は、AVやポルノでも、暴力的なもの、性的暴力を肯定するものに関しては、批判的立場をとるが、それでも、法的規制を一律にとることには反対である。 あまつさえ、単なる少女ヌードのようなものまで禁じるのは、「児童ポルノ」の拡大解釈である。現に私は清岡純子の写真集をいくつか持っている。清岡の場合、当初ははっきりと藝術的目的で撮影していたのが、次第にロリコン向けになっていったという不幸な歴史を持っているが、それにしても、ただ裸であるというだけで「ポルノ」扱いするのが既におかしい。西洋では、「ポルノグラフィー」といえば、男女の交接をあからさまに写したもの、あるいは陰部を広げてみせる女の写真などをさす。西洋諸国から圧力がかかっているというが、日ではそれらのもの

    児童ポルノ規正法改悪に反対する - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2008/02/09
    「性的暴力を肯定するものに関しては、批判的立場をとるが、それでも、法的規制を一律にとることには反対」「日本ではそれらのものは大人でも依然として非合法」「売春防止法が成立した後で強姦が増えた」
  • 宮台真司の不法行為 - jun-jun1965の日記

    東大文学部図書室に、宮台真司が返却していない図書一覧 ・M.メルロー=ポンティ『知覚の現象学』みすず書房, 1967-1974 ・山啓『ハーバマスの社会科学論』勁草書房, 1980 ・ユーリー・スチェパーノフ『記号論入門』勁草書房, 1997 ・川島武宜『日人の法意識』岩波新書, 1967 ・丸山真男『日の思想』岩波新書, 1961 ・ノーム・チョムスキー『知識人と国家』ティビーエス・ブリタニカ, 1981 ・フィリップ・G.ジンバルドー『シャイネス』勁草書房, 1982 ・芹川博通『都市化時代の宗教』東洋文化出版, 1984 ・J.H.ヴァン・デン・ベルク『引き裂かれた人間引き裂く社会』勁草書房,1980 ・鈴木幸寿『社会学史』学文社、1972 ・池上嘉彦『「する」と「なる」の言語学』大修館書店、1981 ・『現代フランスの思想』不明 ・『民法総則』不明 なんだ、洋書をたくさん借り

    宮台真司の不法行為 - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2007/07/12
    「借りて返さないのは「窃盗」だよね」「ルールは全部自分で決めて、どの国の法よりも我々の法が上位にたつと思っているらしいウィキペディア、あるいはウィキメディア財団。世界征服でもしたつもりか」
  • ■ - jun-jun1965の日記

    前に書いておいて、どうせ佐藤優などというのは一過性のブームだろうと思って削除したが、そうでもないようなので少し修正して再掲する。 「国体教の山僧・佐藤優」 なんか最近たてつづけに佐藤優の名を知人から聞いた。「外務省のラスプーチン」である。『一冊の』で魚住昭による連載インタビューはちらちら見ていたが、調べてみたら、『世界』と『正論』に連載を持っていたので驚いた。世の中には『正論』に一論文載せただけで就職がダメになる学者もいるというのに。『諸君!』に出ただけで非難される教授もいるというのに。 もう左右を問わずたいへんな売れっ子評論家らしい。 しかし、単にその閲歴でもてはやされているだけで、言っていることは、多量に読書をしたちょっと頭のいい若者の思いつきの域を出ていない。ある仮説を、学問的に多方面から検証することができていない。ただ珍奇な説を断定的に述べているだけである。 これはその知人の一

    ■ - jun-jun1965の日記
    castle
    castle 2007/03/10
    「『神皇正統記』など持ち出しているが、それなら今の天皇は北朝だから正統な天皇ではないよ」よくわからないがなんかすごい!
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