イギリスのリズ・トラス新首相は6日、官邸前で就任後初の演説をし、自分の優先課題は経済とエネルギー、医療サービスだと述べた。エリザベス女王に任命されイギリスの第56代首相となったトラス氏は、イギリスは物価高騰に苦しみながらも「嵐を乗り切ることができる」と強調した。
画像説明, 与党・保守党の新党首としてエリザベス女王にあいさつするトラス氏(6日、スコットランド・バルモラル城) イギリスの与党・保守党の新党首になったリズ・トラス氏は6日午後、スコットランドに滞在中のエリザベス女王を訪れ、新首相に任命された。女王から組閣の要請を受け、新政権を発足させる。エリザベス女王が任命する首相は、これで14人目。 英王室は声明で、エリザベス女王がトラス氏に会い、「新政府を作るよう求めた」と発表。「トラス氏は総理大臣および第一大蔵卿に任命され、女王の手に口づけした」と説明した。この「手に口づけ(kissed hands)」というのは伝統的な表現で、現代では実際に手に口づけすることはないという。
育ちは「左翼」、過去に王室廃止論も 英次期首相、保守党で異色 2022年09月06日07時05分 トラス次期英首相=6月7日、ロンドン(AFP時事) 【ロンドン時事】英与党保守党の党首選を制し、次期首相に就任するトラス外相は、平和運動家の両親の下、「左翼の家庭」(英メディア)で育った。自身もリベラル政党の自由民主党に一時所属するなど、中道右派の保守党指導者としては異色の経歴を持つ。オックスフォード大卒業前後に突如「くら替え」して保守党に入党し、両親を驚かせたという。 サッチャー氏と比較、意に介さず エリザベス・トラス次期英首相 トラス氏の父親は労働党左派の数学者で、母親は看護師や教師として働く傍ら核軍縮運動に奔走。反核デモに家族で参加するなど、生粋の保守党議員とは生い立ちがやや異なる。トラス氏はメディアに「私はとても(政治的に)左寄りの家庭で育った」と振り返っている。 オックスフォード大進
イギリスの新首相に、リズ・トラス外相(47)が決まった。与党・保守党は5日午後12時半(日本時間同8時半)過ぎ、党員投票による党首選で、多数票を得たトラス氏が勝利したと発表した。トラス氏は6日、エリザベス女王から組閣の要請を受け、新しいイギリス首相になる。 保守党の党首選を采配する「1922年委員会」の委員長、サー・グレアム・ブレイディは、保守党関係者を前に、トラス氏が8万1326票、対立候補のリシ・スーナク前財務相が6万399票を得たと発表した。投票率は82.6%だったという。 勝利が予想されていたトラス氏の得票率は約57%で、思われていたより僅差の勝利だった。2019年にはボリス・ジョンソン氏が得票率66.4%で、2005年にはデイヴィッド・キャメロン氏が67.6%で、2001年にはイアン・ダンカン・スミス氏が60.7%で、それぞれ保守党党首選に勝っている。
ロシア新会社に出資せず サハリン2撤退貫く―英シェル 2022年09月02日20時25分 英シェルのロゴマーク(EPA時事) 【ロンドン時事】英石油大手シェルは2日、ロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」をめぐり、新たな運営会社に出資しないと明らかにした。ロシア政府にも通知した。ウクライナ侵攻を受けて表明したロシア事業からの撤退方針を貫いた形で、日本とは対照的な対応となった。 対ロ条件交渉、越年の公算 日本商社の参画承認―サハリン2 シェルは従来のサハリン2運営会社に約27.5%出資。報道によると、16億ドル(約2240億円)相当の持ち株は回収の見込みがない資産として損失計上した。ただ、今後もサハリン2から液化天然ガス(LNG)を調達できる契約を結んでおり、顧客への供給義務を果たしていくという。 国際 コメントをする
王立動物虐待防止協会(RSPCA)に保護された犬。豪シドニーで(2020年4月1日撮影、資料写真)。(c)PETER PARKS / AFP 【8月31日 AFP】英動物愛護団体は30日、今年1~7月のペットの遺棄件数が前年同期比で24%増加したと発表した。物価の高騰に加え、新型コロナウイルス流行下でペットを飼う人が一時的に急増していたことが原因だと指摘し、警鐘を鳴らしている。 王立動物虐待防止協会(RSPCA)によると、今年1~7月のペットの遺棄件数は2万2908件で、前年同期の1万8375件と比較して大幅に増加した。 同協会は、コロナ感染拡大の影響に加え、危機的な物価高が飼い主の家計を圧迫し、飼育放棄の急増につながっているとみている。 英国ではインフレ率が2桁に上り、過去40年で最も高い水準となっている。RSPCAの調査では、飼い主の約5分の1が、ペットのえさをどう工面するかで悩んでい
7月にトルコを訪れた外国人観光客は667万人と前年同月比53%増加し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回った。写真はアクダマル島のアルメニア聖十字架教会を訪れる人々。5月21日撮影(2022年 ロイター/Umit Bektas) [イスタンブール 22日 ロイター] - 7月にトルコを訪れた外国人観光客は667万人と前年同月比53%増加し、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)前の水準を上回った。政府の観光収入目標達成に追い風となりそうだ。
英ケンブリッジ大学の考古学者らが、中世の修道院の跡地から修道士の遺骨を発掘した/Cambridge Archaeological Unit ロンドン(CNN) 中世イングランドのアウグスティノ修道会の修道士たちは、腸内寄生虫に悩まされる可能性がその他の人々より2倍近く高かったとする研究がこのほど発表された。大半の修道院は洗面設備を有していたが、そうした環境からは予想外の実態が明らかになった。 当時、一般の人々が洗面設備を利用できたケースはまれ。 英ケンブリッジ大学考古学部の研究者らは、地元のアウグスティノ修道会の修道院があった土地から修道士19人の遺骨を発掘した。 これらの修道士の骨盤周辺から採取した土壌サンプルと、町の住民25人のサンプルとの比較により、寄生虫が生活様式の大きく異なる人々の間でどのように蔓延(まんえん)していたかを比べた。町の住民は修道士と同時代の12~14世紀を生きた人
パンデミック中、英国中の人々が公的医療機関NHSに感謝し、応援していました。(写真:ロイター/アフロ) 英国は「マスクを外してコロナ禍が終わった」国という理解が広まっていますが、本当の状況はかなり異なります。本記事では、英国におけるコロナと医療の全般的な状況を説明します。 英国がマスク着用をやめた理由 英国がマスク着用義務などの生活規制を撤廃したのは、ワクチン接種が国民に広く行き渡ってから重症患者の顕著な急増がみられなくなり、病院の状況が「通常の範囲内」であると判断した結果の政治判断です。 しかしながら、英国の公的医療NHSは日常的に深刻に崩壊していますので、日本の参考にはなりません。その現状を以下に書きます。 パンデミック以前から崩壊していた英国の医療 英国のNHSは無料で診察してもらえますが、診てもらえるのは基本は一般医(GP)のみで、たとえば皮膚科や耳鼻科、循環器科といった専門医にみ
短編動画投稿アプリ「ティックトック」のロゴ(2022年2月9日撮影)。(c)Tolga Akmen / AFP 【8月4日 AFP】英議会は3日、短編動画投稿アプリ「ティックトック(TikTok)」のアカウントを閉鎖した。ティックトックをめぐっては、中国のIT大手バイトダンス(ByteDance、字節跳動)が運営していることに複数の議員が懸念を示していた。 議会の報道官は「議会の若者に関するコンテンツを当事者に届ける方法として、ティックトックを試していた」「議員の意見に基づき、試験的に運用していた英議会のティックトック・アカウントを計画よりも早く閉鎖する」と説明した。 今回の動きを主導したのは、中国の人権侵害疑惑について声を上げ、中国に制裁を科された議員ら。その一人であるダンカン・スミス(Duncan Smith)元保守党党首は、アカウント閉鎖を歓迎。「ティックトックを使わないことについて
<メーガンを知る人は、子供の頃、洗剤に関する性差別的なコマーシャルを批判するためにヒラリー・クリントンに手紙を書く勇気を持っていた少女がどれほどの野心を秘めているかを分かっている> メーガン・マークルが常に「政治的野心を持っている」と以前報じられたことがある。2020年9月に米国で飛び交ったこの噂の真偽は定かではないが、海外雑誌のインタビューに登場し、しばしば社会問題や政治参加への意欲に言及してきた。 そして今、40歳を迎えたメーガンはこの野望の裏付けるような語調を強めた。 「メーガンの目標はホワイトハウス入りだ」と確信するメディアもいる。大袈裟かもしれないが、「メーガンは大統領執務室を指して、歴史上最初の米国の女性大統領になろうとしている」と言う専門家もいる。 確かに、メーガンがこの先、カリフォルニアの別荘の庭に座って本を読み、娘のリリベットと息子アーチーの子育てを全てとする平穏な生活を
英与党・保守党党首選の最終候補となったリシ・スナク前財務相。英ロンドンで(2022年7月20日撮影)。(c)JUSTIN TALLIS / AFP 【7月25日 AFP】ボリス・ジョンソン(Boris Johnson)英首相の後任を選ぶ与党・保守党党首選で最終候補に残ったリシ・スナク(Rishi Sunak)前財務相は24日、中国を英国と世界の安全保障上の「第一の脅威」と呼び、次期首相に選ばれた場合、中国に対し厳しい姿勢で臨むと約束した。 決選投票を争うリズ・トラス(Liz Truss)外相は、スナク氏の中国・ロシアに対する姿勢を弱腰と批判している。 中国共産党機関紙・人民日報(People's Daily)系の環球時報(Global Times)は先に、スナク氏を「英中関係の発展について明確で現実的な見解を持つ唯一の首相候補」と報じていた。 こうした中、スナク氏は英国内に30か所ある孔子
英国のボリス・ジョンソン首相が7月7日に保守党の党首を辞任したこと(2022年7月8日記事参照)を受けて始まった同党の党首選(2022年7月12日記事参照)で同月20日、党所属下院議員による5回目の投票が行われた。その結果、リシ・スーナック前財務相とエリザベス・トラス外務・英連邦・開発相の2人が勝ち残り、党員による決選投票に進むことが決まった(ガーディアン・チャンネルにアップロードされた開票実況動画)。 党首選は議員8人が候補者となった。決選投票に進む2人を絞り込む議員投票は13日に始まり、2回目は14日、3回目18日、4回目19日に行われた。その間、一貫してスーナック氏が首位となっていた(下院ウェブページと添付資料表参照)。4回目投票まで2位だったペニー・モーダント前国防相は5回目でトラス氏に敗れた。 今回の党首選では、インフレ対策が焦点の1つとなっているが、スーナック氏とトラス氏が掲げ
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