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オランダと書評に関するlotus3000のブックマーク (2)

  • 「ハプスブルク」を歴史の中に位置づけて理解するために――『ハプスブルク史研究入門』を読む - Danas je lep dan.

    「ハプスブルク」という言葉で,なにを思い浮かべるだろうか。多くの人が思い浮かべるのは,おそらく帝都ヴィーンの豪奢な宮廷文化であろう。「オーストリア=ハンガリー」と聞けば,あるいは第1次世界大戦に至るまでのヨーロッパ政治史における黄昏の大国がイメージされるかもしれない。けれどもそれらのイメージだけでは語り尽くすことができない複雑さを併せ持つのが「ハプスブルク」という対象であり,先日出版された『ハプスブルク史研究入門』は,その対象にアプローチするための最良の入門書である。ハプスブルク史研究入門―歴史のラビリンスへの招待作者: 大津留厚,河野淳,岩崎周一,水野博子出版社/メーカー: 昭和堂発売日: 2013/05メディア: 単行この商品を含むブログを見る 書は時代別で4部構成になっている。第I部「近世前期」(1-58頁),第II部「近世後期」(59-116頁),第III部「近代」(117-1

  • 書評:水島治郎『反転する福祉社会 オランダモデルの光と影』岩波書店、2012年。 - ujikenorio’s blog

    水島治郎『反転する福祉社会 オランダモデルの光と影』岩波書店、読了。働き方と社会福祉に関するオランダの取り組みは、社会的「包摂」の理想とされるが、同時に「移民排除」と「移民統合(同化)」を強固に推進している。書は対極に見える現象の背景に目を向け、社会変容を浮き彫りにする。 書は冒頭で建国以来の伝統(「身軽な国家」と中間団体による扶助)とオランダ型福祉国家の形成を概観する。その上で、「光」(大陸型福祉国家の限界からワセナール協定、そして現在)と「影」(不寛容なリベラルというパラドクス)の経緯を追跡する。 労働や市民生活への積極的参加を要求する「参加型社会」は同時に、参加「見込みの薄い」移民を排除へと動いた。「権利」の前提としての「義務」「責任」の高調がその背景に存在する。勿論、移民・難民排除はオランダだけではない。光と影から何を学ぶのか−−。 注目したいのは「あとがき」。ポスト近代社会と

    書評:水島治郎『反転する福祉社会 オランダモデルの光と影』岩波書店、2012年。 - ujikenorio’s blog
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