昨日。午後外出。銀座に出て、散策。教文館で『諸君!』を立ち読み。竹内洋と佐藤優の蓑田胸喜についての議論が面白かった。竹内のグループ(ということは始めて知ったのだが)では佐藤卓巳が情報統制官・鈴木庫三についての研究(『言論統制―情報官・鈴木庫三と教育の国防国家』、中公文庫)もあり、戦前期の言論について真摯な研究が行われているのだという頼もしさを覚えた。 この23万もする簑田の全集を個人で購入した数人のうちの一人が佐藤優なのだという話はへえっと思った。大東亜戦争=太平洋戦争に関しては佐藤は大川周明を評価しているのは知っていたが、蓑田に対する評価もかなり高い。といっても立花隆のように狂人として切って捨てたり、丸山真男のようにただ蛇蝎の如く忌避したりするのではなく、一歩踏み込んで人間として理解しようという姿勢があるというだけで、彼の思想や姿勢に対してはその行動の危険性やもたらした結果の重大性を踏ま