出版界の最重要人物にフォーカスする『ベストセラーズインタビュー』! 第42回の今回は、新刊『世界中が夕焼け: 穂村弘の短歌の秘密』(新潮社/刊)を刊行した歌人の穂村弘さんと山田航さんです。 本書は、現代短歌の第一人者である穂村さんの作品に気鋭の若手である山田さんが解説文を寄せ、それに対してさらに穂村さんがコメントを返すという一風変わった形式となっています。共著で本を出すにあたり、このような形をとった理由はなんだったのでしょうか。 最終回の今回は、短歌の魅力とあわせて、お二人にお話を伺いました。 ■「大昔の人ともリンクしている気分になれることも短歌の魅力(山田) ―お二人が短歌を作るようになったいきさつはどのようなものだったのでしょうか。 穂村「何をしていいかわからなかったんですよ(笑) 自然と特殊な言葉が次々に繋がってしまうので、小説の量になると読めたものじゃないんです。こうしてしゃべって