この数ヶ月、ずっと自習で勉強してきたことをポストします。全部で9回分もあります。この自習のせいで、長い間ブログを更新しませんでした。何とか300万アクセス達成記念に間に合うように、と思って書き始めましたが、時間を食ってこれにも間に合わなかったことをお詫びします。 森有正をご存じだろうか。1911年、初代文部大臣であった森有礼の孫として生まれてフランス思想・哲学史の学者となり、戦後留学で渡仏して後は、彼の地で日本語・日本文化を教え、1976年に没した人だ。 私がこの人に興味を惹かれたのは、昨今の日本の政治や社会の、あまりにも情緒的、無思慮、自傷的な有様を眺めるうちに 「日本はどうしてこういう風なのか」 ということをつくづく考えさせられたからである。この二年間暗澹たる気持ちにさせられる出来事の連続を前に、私は 「日本という国の何たるか」 を立ち帰って学んでみたくなり、歴史書などをあれこれ読みあ