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ブックマーク / www.dinf.ne.jp (3)

  • 文学にみる障害者像-『もうひとつの太平洋戦争』

    障害者の太平洋戦争を記録する会編 代表 仁木悦子 『もうひとつの太平洋戦争』中島虎彦 これは小説家の仁木悦子氏が、夫の翻訳家である後藤安彦氏らとともに、太平洋戦争中の障害者たちの知られざる実態を、全国から作文や短歌や俳句や川柳として募集し、一冊に編集したものである。戦争当時の体験を書き残され(あるいは語り残され)たものは多いが、またその作者たちの熱意と責任感には打たれるが、残念ながら障害者の声が含まれている例はきわめて少ない。 そういう貴重な資料でありながら、今では絶版となり在庫もないようなので、私は障害者関係のを専門に扱っている「スペース96」の久保耕造氏から私蔵のものを譲ってもらった次第である。 仁木悦子氏は胸椎カリエスの障害を抱えながら推理小説を書き、29歳の時『は知っていた』で第3回江戸川乱歩賞を受賞している。仁木兄妹探偵シリーズなどで読者を獲得した。小説に『暗い日曜日』『夢魔

    lotus3000
    lotus3000 2015/05/24
    これは買わねば。
  • 「ディスレクシア」と「図書館」

    岐阜県立関特別支援学校 神山忠 こうやま・ただし はじめに ディスレクシアという言葉はどのくらいの知名度があるでしょうか。この機関誌でも目にするようになりましたが、一般的な知名度はまだまだだと思います。ましてや図書館で働かれている方たちが、ディスレクシアの特性を持つ人たちの気持ちを察することはなかなか難しいのではないでしょうか。小さい頃から文字が読めなくて恥ずかしい思いをしたり、読みたくても読めなかったりするもどかしさは実感として持てないかもしれません。 よく「当事者」という言葉を耳にしたり、私自身も使ったりします。私自身ディスレクシアの特性があり、文字からの情報を得るのにはかなりの困難があります。ですからディスレクシアの当事者と言えます。しかし、私が困難を感じているのは私自身の問題なのでしょうか。極端な発想ですが、墨字にされた文字が存在することで困難が発生しているわけで、こうした環境でな

  • 戦後50年 戦争と障害者

    戦後50年 戦争と障害者 はらみちを 戦後50年、今年ほどさまざまなカタチで戦後の記録・隠されていた実態が噴出した年はなかった。 この巨大な集団殺戮のパニックが暴かれへドのように吐き出される惨状に唖然と息をのんだ。これは人間のすることとは思えぬ。だが戦争という巨大な悪魔は人間を狂わせ、暴走したのだ。砲丸を叩きこみ牙をむき襲いかかる兵士に逃げまどう住民、尚も執拗に追う手榴弾、火焔放射器、非戦闘員であろうがなかろうが犬1匹も容赦しない、この集団殺戮の景色の中、障害者が1人もいないことに気がついた。これはおかしい、あの非戦闘員の中に障害者は1人もいなかったのか、いないことはあるまい。いつの時代も障害者は存在したのだ。その歴史は鮮やかに残っている。 障害者の視点からみた記録はないのか…これでは50年前の戦争という歴史の中で、障害者は1人もいなかったことになる。この歴史の中のポカッとあいた空白をその

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