日本野鳥の会(佐藤仁志理事長)は23日、希少な野鳥などが生息・飛来する葛西臨海公園(江戸川区)に、2020年夏季オリンピックの東京招致計画で、カヌー・スラローム競技会場を建設するのはやめてほしいと、東京招致委員会(理事長・竹田恒和日本オリンピック委員会会長)と石原慎太郎知事に要請しました。 同公園の湿地と隣接する葛西海浜公園の干潟には、スズガモやカンムリカイツブリなど都のレッドリスト(保護上重要な野生生物種)に指定する野鳥が生息しています。ところが、東京招致委員会が今年2月、国際オリンピック委員会(IOC)に提出した開催計画では、人工的に設置された急流を下るカヌー・スラローム競技の会場を、観客席1万2000席の恒久施設として同公園に新設すると明記しました。失敗した16年招致時の計画でも同じ競技施設の建設を計画していました。 要請で日本野鳥の会東京の中村一也代表らは、同公園には東京23区で絶