埼玉県川口市で今月初め、トルコの少数民族クルド人ら約100人が病院周辺に殺到、県警機動隊が出動する騒ぎとなり、救急の受け入れが約5時間半にわたってストップしていたことが30日分かった。同市は全国で最も外国人住民の多い自治体で、クルド人の国内最大の集住地。現在国内には約314万の外国人が住んでおり、うち約7万人は不法滞在とされる。同市では近年、クルド人と地域住民との軋轢(あつれき)が表面化している。 関係者によると、今月4日午後9時ごろから、同市内の総合病院「川口市立医療センター」周辺に約100人とみられる外国人が集まり始めた。いずれもトルコ国籍のクルド人とみられ、翌5日午前1時ごろまで騒ぎが続いたという。 きっかけは、女性をめぐるトラブルとみられ、4日午後8時半ごろ、トルコ国籍の20代男性が市内の路上で複数のトルコ国籍の男らに襲われ刃物で切りつけられた。その後、男性の救急搬送を聞きつけた双
寝たきりになり、食べ物を食べなくなり、トイレにも行かなくなる。 そして、昏睡状態になって、痩せ細っていく。 安全な地で、人として当たり前の暮らしをしたい。 そう願って祖国を離れた人たちに待ち受けていたのは、“絶望”だったのかもしれません。 (政経国際番組部ディレクター 池田亜佑、ロンドン支局記者 松崎浩子) 文中の注釈(※)は、文末にあります 子どもが自殺願望を口にする、小さな島 「診察した患者のうち、60%に自殺願望がみられ、30%が未遂を起こしました。9歳の子どもですら“自殺”を口にして、実際に未遂をしていた状況は、あまりにも恐ろしかったです」 当時の状況をこのように話すのは、ニュージーランドの精神科医、ベス・オコナーさんです。 オコナーさんは「国境なき医師団」のメンバーとして、2017年の秋から約1年にわたり、南太平洋の小さな島国ナウル共和国に滞在しました。 現地では、難民認定を求め
英ドーバーの港。欧州大陸側からボートなどで渡ってくる亡命希望者が周辺に多く到達する=英南東部ケント州で2021年7月、服部正法撮影 欧州の難民・移民問題に一石を投じる動きとなるのだろうか。 デンマークと英国の両政府が6月以降、アフリカなどからの亡命希望者を自国内にとどめず、第三国に移送して審査する方向性を相次いで打ち出した。亡命希望者の保護などの観点から、第三国への移送には反対の声が根強い。 だが、1年間に100万人以上の難民・移民が流入した2015年の「欧州難民危機」を経て、欧州では難民・移民の受け入れについて以前に比べて厳しい目が向けられるようになっており、「反移民」を掲げる右派ポピュリスト(大衆迎合主義者)らも勢いを増してきた。難民・移民の流入に歯止めをかけようとする今回のデンマークと英国の政策は、欧州の難民・移民政策が「包摂」から「排除」へと転換する兆しなのか。 デンマークが次々打
シリア北西部イドリブ県カーにある避難民キャンプで、政府軍による前夜の空爆で負傷した少女(2019年11月21日撮影)。(c)Omar HAJ KADOUR / AFP 【11月23日 AFP】シリアの内戦を逃れ、避難民キャンプでようやく一息つけると思っていた人々の頭上に20日夜、政府軍のロケット弾が降ってきた。「夜の祈りを終えた時、大きな爆発音が聞こえた。走って兄弟のテントに戻ると、炎に包まれていた」と、避難民のアブ・マフムード(Abu Mahmoud)さんは語った。 現場は、トルコ国境に近いシリア北西部イドリブ(Idlib)県のカー(Qah)村にある避難民キャンプ。シリア国内各地から戦火を逃れてきた人々が、白い粗末なテントを並べて暮らしている。 21日朝、そのテントの列の一部が灰燼(かいじん)に帰し、金属製の骨組みだけが残る惨状があらわになった。マフムードさんの兄弟はやけどを負い、ロケッ
日本政府が今年から5年間で、シリア難民の留学生とその家族を計300人規模で受け入れる見通しになった。留学生は配偶者と子供を帯同でき、家族にも生活手当が支給される。留学終了後は必ずしも帰国する必要がなく、事実上家族とともに定住する道を開くことになる。 特定国のまとまった難民受け入れ策としては、1970年代後半から2005年までに1万人を超えたインドシナ難民、10年から計123人が来日しているミャンマー難民以来となる。 国際協力機構(JICA)の技術協力制度を活用し、年20人の留学生を受け入れる。対象はレバノンとヨルダンに逃れたシリア人難民。JICAはシリアの一般家庭の家族構成を踏まえ、5年の受け入れ数は300人規模になると試算。今年夏、最初の20人と家族が来日する予定だ。 日本政府は昨年5月、JICA枠と文部科学省の国費外国人留学制度枠(年10人)を使い、5年間で150人のシリア難民を受け入
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