小池百合子・東京都知事の支持勢力が圧勝した7月の都議選後、初の本格的な論戦となった都議会臨時会が5日、閉会した。小池氏が事実上率いる第1党「都民ファーストの会」は知事を称賛する姿勢が際立った。「小池1強」の都政に対し、チェック機能は果たせるのか。 「真に都民の安心安全を守ることにつながった」。5日の本会議。同会の都議が、小池氏が1年前に表明した築地市場の豊洲移転延期を全面的に評価してみせると、議場の同会都議らから拍手が起きた。 6日前の8月30日、都議選後初めて小池氏に質疑をした本会議でも、同会は小池氏支持の姿勢を前面に出した。 「大変勇気のいる決断。『待った』をかけなかったら大混乱に陥っていた」。登壇した都議は移転を延期した判断をこう持ち上げ、豊洲市場の主な建物下で汚染対策の盛り土がなかった問題や、運営費の赤字が年92億円に上る問題なども「知事の指摘がなければ浮かばなかった」とたたえた。