【第78号】 岩上安身のIWJ特報! IWJルポルタージュ「『射殺せよ!』と叫ぶデモが吹き荒れたあとの街で」(前編) 2013.3.9 日本人、あるいは日系人が、異国で肩寄せ合って暮らす街、たとえばロスアンジェルスのリトルトーキョーのような街で、その国のマジョリティー(LAの場合ならアメリカの白人)が「ジャップを射殺せよ!」「アメリカから出て行け!」「日本人はゴキブリだ!」「東京を焼け野原にせよ!」などとプラカードを掲げ、シュプレヒコールを叫んで威圧的なデモを行ったとしたらどうか。私たちはどう感じるか。 想像するだけで、私は肌が粟立つ。血の気が引く思いがする。 現地の日本人、日系人の身の上が心配になる、というだけではない。1924年に米国で成立した割当移民法、いわゆる「排日移民法」」は、日米の対立を激化させ、最終的に戦争へ突入する遠因ともなった。移民に対する排斥は、本国の国民の激しい怒りを