仕事における最も重要な利害関係者が誰なのかと問われれば、顧客と、経営者、そして上司だろう。 そして、その中で最も一緒に過ごす時間が長いのが上司である。 上司は自分に指示を出し、仕事のやり方を教え、目標を与える。 結果として、仕事の面白さを大きく左右する存在だ。 だから会社の人間関係の悩みの多くは、上司との関係にまつわるものである。上司との関係がまずくなれば仕事の楽しさは大きく減り、関係が良くなれば多少の困難は苦にならない。 そんな重要な上司との関係であるが、会社はこの領域へあまり思い切った態度を取らない。 例えば「上司を選べない」という事実がある。 どういうことか。 例えば勤め先は転職によって自由に選べる。「嫌な会社ならやめたらいい」と多くの人が普通に言う。 さらに顧客の選別ももちろん重要だ。「嫌な客とは付き合わなければいい」と多くのマーケティングコンサルタントは言う。 だが、上司を選ぶの