就職して、20年以上働いてきた。 そろそろ、折り返し地点に差し掛かる。 思い起こすと、新卒で入社したコンサルの仕事は、飽きっぽい私にとても合っていた。 というのも、「仕事の多様性」が、圧倒的だったからだ。 テーマも場所も、目的も様々であり、実に様々な人に会うことができた。 担当が多かった北海道、福井、石川をはじめとして、日本各地のほとんどの県に行った。 それらの企業は、東京の企業とは全く異なる文化、論理をもっていた。 プロジェクトの途中に政治家が入ってきたり、社員が経営者の引っ越しを手伝ったりしている会社もあった。 社長の自宅でミーティングや、社員旅行に一緒に行くこともあった。 ちんまりとした工場で回る巨大な輪転機や、機械化された倉庫に案内され、その説明を延々と聞くこともあった。 とにかく毎日新しい出来事があり、新しい人と会った。 そういう働き方が好きな人には、「コンサルティング」は、結構